7日に開幕する欧州とアジアの対抗戦、ザ・ロイヤルトロフィ（タイ、ブラックマウンテンゴルフクラブ）にアジア代表として出場する石川遼が4日、出発前に成田空港内で記者会見を行った。

　大晦日に紅白歌合戦の開会宣言をするという大役を終えた石川は、正月は家族でゆっくりと過ごしてリフレッシュ。多忙な中でも素振りとトレーニングは毎日欠かさず行い、「ボールを打ったり、クラブを握っている時間がいつものオフより長かったです」と充実したオフを過ごした様子。

　ロイヤルトロフィに向けて意気込みを聞かれた石川は、「アジアの代表として、3年連続で選んでいただくということは、嬉しいですし光栄なことです。今年初めてのトーナメントになるのでいい形で終えたい。勝つか負けるしかないので勝ちたいです」とかなり気合いが入っていた。

　石川は2009年は4勝で賞金王、2010年は3勝を挙げて最終戦まで賞金王争いを展開。プロ4年目となる今年について「まだ自分が達したことのない域まで2011年はいきたいと思います。まだやったことのない新たなことに挑戦する1年にしたい。成績だけでなく、技術面でも挑戦していきたい」と更なるステップアップを約束した。さらにその中でも大きな目標は、米ツアーでの飛躍。石川は国内ツアーの開幕前に2か月間米男子ツアーを転戦する予定で、その中での優勝争いを自らに課した。その先にあるマスターズに対しても「優勝争いをしにいくつもりで挑みたい」と力強くコメントした。

　そのマスターズの招待状が届いたとき、陰でガッツポーズをしたという石川は、「よし！　と思う反面、すごく気が引き締まった。自分を信じてプレーしたいと思います」と話し、いずれも予選落ちに終わっている過去2年間のリベンジを誓っていた。