国王のためにも勝利を誓うK.アフィバーンラト ロイヤルT
2013年12月20日(金)午前11:35
現在アジアンツアー賞金ランクNo.1のキラデク・アフィバーンラト(タイ)が、ザ・ロイヤルトロフィ勝利を目論んでいる。
Y・E・ヤン(韓)主将率いるアジアチームと、ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)主将率いる欧州チームが名誉をかけて激突する第7回 ザ・ロイヤルトロフィは現地時間20日、中国のドラゴンレイクゴルフクラブを舞台に開幕。両チーム8人ずつの選手がフォーサム(1つのボールを2人が交互にプレーする)、フォーボール(2人のうち良い方のスコアを採用)、シングルスのマッチプレーで3日間しのぎを削り合う。
この戦いに誰よりも意欲を燃やしているのがアフィバーンラトだ。そもそも、この大会は一昨年に死去したスペインの英雄、セベ・バレステロスが熱望して立ち上げられたが、その舞台となったのがタイだった。ロイヤルトロフィの“ロイヤル”は、まさにタイ王国。1946年から在位しているラーマ9世(プーミポンアドゥンラヤデート)現国王のサインがあるトロフィが用意され、当初はタイで行われていた。
そのラーマ9世は現在86歳。高齢もあって約4年間入院していたが、今年8月に退院している。この時、タイ国民が揃って歓喜したのは記憶に新しい。「タイの人々は国王を愛しているから、具合が悪いとみんなが悲しい。僕は医者じゃないから、国王のサインがある(ロイヤル)トロフィ」を手にするためにいいプレーをすることしかできない」と、熱く語り、アジアチームの連覇に自信をのぞかせた。
「アジアのゴルファーもワールドクラスのプレーヤーとともに戦えることを見せたいだけなんだ」とも付け加えたアフィバーンラト。日本ツアー賞金王、松山英樹が故障で直前に欠場した状況下、アジアンツアー賞金ランクNo.1の男がチームのポイントゲッターとなるのは間違いなさそうだ。
そのアフィバーンラトは初日のフォーサムで、トンチャイ・ジェイディ(タイ)とペアを組み、スティーブン・ギャラハー(スコットランド)&ポール・ローリー(スコットランド)組と対決する。日本勢の石川遼と藤田寛之もペアを組むことが決まり、ベルント・ウィースバーガー(オーストリア)&ニコラス・コルサーツ(ベルギー)組と戦う。
≪第7回 ザ・ロイヤルトロフィ放送予定≫
http://www.golfnetwork.co.jp/original/royaltrophy2013/