ニュース・コラム

国内男子

大逆転Vを呼び込んだ選手兼主将C.モンゴメリー/ロイヤルT

2011年1月10日(月)午後0:27

 アジア選抜と欧州選抜による対抗戦ザ・ロイヤルトロフィ(タイ、ブラックマウンテン・ゴルフクラブ)は現地時間9日の大会最終日、シングルスマッチ8戦全てで勝利を逃した(0勝6敗2分)アジア選抜がトータルポイント7-9で逆転負けを喫した。

 大会2日目までのダブルスマッチ8戦を終え、ポイント2-6と大きくリードを許していた欧州選抜。プレーイングキャプンを務めるコリン・モンゴメリー(スコットランド)は勝算を聞かれ「確かにハードルは高いが不可能ではない。まだ我々が勝つチャンスは十分ある」と、まるで最終日の展開を予想していたかのようなコメントを並べていた。この強気の発言は昨年の欧米対抗戦ライダーカップで欧州チームを率い、勝利に導いた経験に裏打ちされた自信があったからだろう。

 しかも、今回のモンゴメリーはキャプテンの重責だけでなく選手としての立場がある。キャプテンとしては「ライダーカップで経験のあるピーター・ハンソン(スウェーデン)に最終日の先鋒を任せる」との戦術を打ち出し、自らは昨季日本ツアー賞金王の金庚泰(韓)を抑えにかかる作戦を立てた。

 その采配がズバリ的中。まずはシングルス第1試合でハンソンがリャン・ウェンチョン(中)を7アンド6の大差で下すと、モンゴメリー自らも粘り強いゴルフで金庚泰に3アンド1の快勝。欧州選抜の大逆転勝利を呼び込み、2年連続通算4度目となるロイヤルトロフィ制覇の原動力となった。47歳にして「選手としてもまだまだやれる」という気持ちを新たにしたモンゴメリー。この勝利で益々意気が上がったようである。

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