レッスン
佐久間馨、スイングのコツは「両方のヒジが肋骨に触れた状態にしておく」こと
2023年6月1日(木)午前10:14
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ゴルフスイングというのは、体を回転させて腕を振っているように見えます。もちろん、実際そういう動きになっているわけですが、この動きの中で必ずやらなければならないことがあります。それは、両方のヒジが肋骨に触れた状態にしておくことです。
とはいっても、肋骨と両ヒジを一緒に動かせと言っているわけではありません。肋骨を止めておいて(胸を前に向けたままにしておいて)、上腕が肋骨をこするような感じで両ヒジを動かします(写真①)。そうするとヒジはみぞおちの前を動きます。この動きが肩甲骨を伴った腕の動きです。
テークバックでは、ハーフウェイバックまでこの動きだけでクラブを動かすことができます。もちろん、フルショットでは、その後、慣性力によってクラブが上がり肋骨が動かされますが(同②)、肋骨の周りを腕が動くことで軌道が安定し、ダフリやトップ、シャンクが大幅に減らせます。
逆に、“手と体が一緒に動く”と、肋骨、背骨が動き、骨盤が動いてしまうので軌道はズレやすくなるのです。
また、ダウンスイングでは、前腕を飛ばす力として使わないことが大事です。
トップオブスイングで肋骨は少し右を向きますが、ダウンスイングでは足を使って肋骨を構えた位置に戻します。そしてインパクトの形では、骨盤は構えたところより少し左を向いていますが、肋骨が止まることで上腕についている背中と腕の筋肉が使えます。これによって軌道が安定するし、飛距離も出せます。
このとき注意したいのは、あくまでもクラブヘッドの動きとフェースの向きを意識して、骨盤と肋骨は意識して動かさないことです。特にダウンスイングからインパクトに向けて腰を回し続ける(同③)と、背中と胸の筋肉が縮まないので力が出せず、ヘッドスピードが上げられなくなってしまいます。インパクトで肋骨が止まれば正確でしかも飛距離の出るショットが打てるのです。
佐久間馨(さくま・かおる)
1955年生まれ。ゴルフ科学研究所主宰。「ゴルフネットワーク 100切り&ベスト切り選手権」指南役。アマチュア時代に競技で培った自らの経験から、誰でもパープレーができる合理的なスイング(Sスイング)を開発した。2010年、レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。現在も数多くのゴルファーを指導中。(佐久間馨のSメソッドゴルフチャンネル)
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/5/26 発売号より転載)
とはいっても、肋骨と両ヒジを一緒に動かせと言っているわけではありません。肋骨を止めておいて(胸を前に向けたままにしておいて)、上腕が肋骨をこするような感じで両ヒジを動かします(写真①)。そうするとヒジはみぞおちの前を動きます。この動きが肩甲骨を伴った腕の動きです。
写真①
テークバックでは、ハーフウェイバックまでこの動きだけでクラブを動かすことができます。もちろん、フルショットでは、その後、慣性力によってクラブが上がり肋骨が動かされますが(同②)、肋骨の周りを腕が動くことで軌道が安定し、ダフリやトップ、シャンクが大幅に減らせます。
同②
逆に、“手と体が一緒に動く”と、肋骨、背骨が動き、骨盤が動いてしまうので軌道はズレやすくなるのです。
また、ダウンスイングでは、前腕を飛ばす力として使わないことが大事です。
トップオブスイングで肋骨は少し右を向きますが、ダウンスイングでは足を使って肋骨を構えた位置に戻します。そしてインパクトの形では、骨盤は構えたところより少し左を向いていますが、肋骨が止まることで上腕についている背中と腕の筋肉が使えます。これによって軌道が安定するし、飛距離も出せます。
このとき注意したいのは、あくまでもクラブヘッドの動きとフェースの向きを意識して、骨盤と肋骨は意識して動かさないことです。特にダウンスイングからインパクトに向けて腰を回し続ける(同③)と、背中と胸の筋肉が縮まないので力が出せず、ヘッドスピードが上げられなくなってしまいます。インパクトで肋骨が止まれば正確でしかも飛距離の出るショットが打てるのです。
同③
佐久間馨(さくま・かおる)
1955年生まれ。ゴルフ科学研究所主宰。「ゴルフネットワーク 100切り&ベスト切り選手権」指南役。アマチュア時代に競技で培った自らの経験から、誰でもパープレーができる合理的なスイング(Sスイング)を開発した。2010年、レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。現在も数多くのゴルファーを指導中。(佐久間馨のSメソッドゴルフチャンネル)
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/5/26 発売号より転載)
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