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国内男子

遼は逆転ならず14位タイ終戦… 高山が5年ぶりV!

2010年8月1日(日)午後5:48

 国内男子ツアーのサン・クロレラ クラシックは1日、北海道の小樽カントリー倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を行い、この日首位タイからスタートした高山忠洋が4バーディ、2ボギーの2アンダー70をマーク。通算17アンダーまでスコアを伸ばし、2005年のアジア・ジャパン沖縄オープン以来5年ぶりとなるツアー通算3勝目を挙げた。第3ラウンドでコースレコード『63』をたたき出した前年覇者・石川遼は通算5アンダー14位タイに終わり、自身初の大会連覇を達成することはできなかった。

 誰もが奇跡の逆転劇を期待した。ディフェンディング・チャンピオンとして今大会に臨んだ石川は、初日からの荒天サスペンデッドもあり予選ラウンドで大苦戦。大会3日目にカットラインぎりぎりの60位タイで予選通過を決めるも、この時点で首位に13打差と連覇は絶望的と見られていた。ところが、天候が回復し青空のもと行われた第3ラウンドで突如大爆発。序盤から圧巻のバーディラッシュを披露し、ノーボギーの9アンダー63でコース記録を塗り替えると、最終ラウンドを前にして首位と9打差の8位タイまで急浮上した。

 迎えた大会最終日、北海道の空には再び雲が立ち込め降雨の中でのスタート。驚異のギネス記録『58』で大逆転勝利を飾った今年5月の中日クラウンズ最終日、その再現を狙う石川にとって試練の雨となってしまった。出だし直後の2番から連続ボギーを叩くと、5番でもパーオン失敗からボギーとし、ノーバーディーの3オーバーで前半を折り返す。それでも後半11番でバンカーからベタピンに寄せるスーパーショットを見せ、ようやくこの日の初バーディ。さらに14番でもバーディを奪い、コース屈指の難ホール16番ではティーショットをラフに打ち込むもパーセーブに成功。

 最終18番パー4、優勝争いに全く絡めないまま大会を終えようとしていた石川が見せ場をつくる。雨に苦しみショットの距離感が合わず、2打目でグリーンに乗せるもピンまでは15メートル以上。しかし、このロングパットをカップにわずか数センチのところまで寄せ、最終ホールを取り囲む大ギャラリーから喝采を浴びた。結局2バーディ、3ボギーの1オーバー73で最終ラウンドを終え、14位タイでの終戦となった石川。「最後のパットは入ったと思ったんですけどね。でもディフェンディング・チャンピオンとして良いプレーはできました。今週は僕のゴルフ人生で最もハードな戦いになったけど、この経験を今後の試合に生かしていきたいです」と、激動続きの今大会を振り返った。

 なお、第3ラウンドでホールインワンを決めたディネッシュ・チャンド(フィジー)が通算14アンダーで単独2位に入り、平塚哲二とリャン・ウェンチョン(中)が通算12アンダーで3位タイ。その他、丸山茂樹が通算9アンダーで単独6位、池田勇太が通算7アンダー9位タイとなっている。

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