ニュース・コラム

国内男子

勇太は4打差3位タイ 「最終組で暴れる!」

2010年12月4日(土)午後8:26

 国内男子ツアーの今季最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップは4日、東京よみうりカントリークラブを舞台に第3ラウンドの競技を行い、単独首位スタートの池田勇太は1イーグル、1バーディ、4ボギーの1オーバー71。初日から63-69と2日連続60台で好調なゴルフを続けていたが、3日目にして初のオーバーパーを喫して通算7アンダー3位タイに後退した。藤田寛之が通算11アンダーで首位に浮上し、池田は4打差を追い最終日に臨む。

 前半から苦しいラウンドだった。4番でパーオン失敗からボギーが先行すると、6番パー5では5メートルのイーグルチャンスを逃してバーディ止まり。7番、8番で連続ボギーを叩き、早々にリーダーボードの最上位を明け渡してしまう。後半に入っても10番のボギーでさらに後退。終盤までは何とかパーを拾う展開となり、迎えた17番パー5。ティーショットでフェアウェイをとらえ、2オンを狙ったセカンドはまさに“今日イチ”のショットでピン手前3メートルにつける。このホールで起死回生のイーグル奪取に成功し、通算7アンダーに盛り返してホールアウトした。

 この日同じ最終組で回った平塚哲二と小田孔明も通算7アンダーで上がったが、池田はアテスト後に一番早くスコアカードを提出。大会初日から4日連続となる最終組の権利を手中に収めた。「最終日の最終組で回りたいと思っていた。だからこそ真っ先に(スコアカードを)出しました」と狙い通りの行動だった。自身初の賞金王獲得のためには今大会で優勝した上で、現在通算5アンダー6位タイにつける賞金ランクトップの金庚泰(韓)が8位タイ以下となる必要がある。「賞金王どうこうより、この試合だけは絶対に勝って終りたい。明日は最終組で暴れます!」と、若大将が自らの闘志に火をつけた。

【石川遼&池田勇太の逆転賞金王への条件】
賞金王の可能性があるのは現在賞金ランク1位の金庚泰、2位石川、3位池田の3人。金庚泰との賞金差が約2,883万円の石川は、今大会で優勝かつ金庚泰の最終成績が2位タイ以下(3人以上)になること。金庚泰との賞金差が約3,606万円の池田は、今大会で優勝かつ金庚泰の最終成績が8位タイ以下になること。

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