ニュース・コラム

レッスン

「余分なことをしない」ことが一番大事 矢野東

2023年9月14日(木)午後2:57

この記事のキーワード
「コースに出たときに、いいプレーをするためにはどうすればいいか」という質問を、アマチュアゴルファーの方からよくされます。

 それに対して私はいつもこう答えています。

「余分なことを一切しないようにしましょう」と。「今、自分が身に付けている技術でプレーをすることを心掛けましょう」と。そうすれば、その人の最大のパフォーマンスが発揮されて、その人なりのベストスコアが出るものです。



 しかしここに、「飛ばしたい」とか、「真っ直ぐ打ちたい」とか、「ピンにピタリと寄せたい」という考えが入ってくると、それがことごとくミスに繋がります。

 ゴルフ以外のことでもそうですが、「何とかしたい」と思っても、何とかなるものではありません。特にゴルフはメンタルなスポーツなので、何とかしたいという気持ちが強くなれば強くなるほど、普段のリズムがキープできず、スイングが乱れます。

 大事なのはいつも通りのゴルフをすること。ゴルフコースというのは、池やOBエリア、打ち上げ、打ち下ろしなどいろいろな罠が仕掛けてあるので(それが設計者の意図でもあるのですが)、それらに惑わされずに、普段練習でやっているスイングやリズムを守ってプレーをすることが大事なのです。



 その結果、自分の思い通りにいかなくても、それはその人の実力です。そして先ほどもいったように、欲を持たないでプレーをしたほうが失敗の確率は低くなるので、自分の思い通りではなくても、いいゴルフができるはずです。

 毎日のようにゴルフをやっている我々プロでもそうなのですから、月に1~3回しかラウンドしないアマチュアゴルファーが、コンスタントにいいスコアを出すのは難しいこと。「何とかしよう」とは思わず、「いつものようにゴルフをする」という気持ちでプレーを楽しんでください。

(取材協力:静岡県・富士カントリークラブ)

矢野東(やの・あずま) 1977年7月6日、群馬県生まれ。日本大学ゴルフ部出身。2000年プロ入り。02年にシード入りし、05年の「アサヒ緑健よみうりメモリアル」で初優勝。08年には、2勝を挙げ、賞金ランク2位と躍進した。その後はケガの影響もあり14年に12年間守っていたシードを手放す。翌年復帰するが17年に右ヒジの痛みが悪化して手術に踏み切った。20-21年、賞金ランク45位でシード復帰。22年は賞金ランク103位に終わったが、随所でベテランらしさを発揮した。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/9/8 発売号より転載)

関連番組

ひとりゴルフ

関連記事

ゴルフネットワークは以下の放送サービスからご視聴いただけます

  • ココロ動く、未来へ。スカパー!
    衛星放送多チャンネルサービス
    パソコン・スマートフォン
    タブレット視聴サービス
  • J:COM
    国内最大手のケーブルテレビ運営会社
    パソコン・スマートフォン
    タブレット視聴サービス
  • GOLF NETWORK PLUS
    パソコン・スマートフォンで視聴できる
    インターネット配信サービス
    パソコン・スマートフォン
    タブレット視聴サービス
    • 権利上の理由により、一部番組がテレビ放送と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
  • prime video
    Amazonプライム会員向けの
    動画配信サービス
    Amazonプライム会員なら
    簡単登録!
    • 権利上の理由により、一部番組がテレビ放送と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
  • 全国のケーブルテレビ
  • ひかりTV
    光回線をテレビに接続して
    視聴するサービス
  • auひかり
    auの光ファイバーをテレビに接続して 視聴するサービス
施設、店舗など法人でゴルフネットワークの
ご利用をご検討中のお客様へ

ゴルフ場や練習場のロビー、ゴルフ用品店、飲食店、スポーツジムや
ホテル客室などで、ゴルフネットワーク法人視聴をぜひご活用ください。