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打ち上げは無理に飛ばそうとしない 矢野東

2023年9月28日(木)午後2:58

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 今回は、状況別の打ち方についてアドバイスをしましょう。

 まず、打ち上げ、打ち下ろし。基本的に打ち上げは、キャリーが出ないので大きく曲がらないと思っていいでしょう。逆に打ち下ろしは、滞空時間が長くなるので、ミスショットしたときの曲がりが大きくなります。まずはそのことを頭に入れておきましょう。





 次に注意点。打ち上げのホールはそもそもキャリーが出ないので、飛距離を稼ぐことは難しくなります。だから飛ばそうとしないこと。ゴルファーによっては、高い球でキャリーを稼ごうと思う人もいるでしょうが、いつも通り打つことを心掛けてください。そのほうが結果的にはいいショットになるはずです。

 打ち下ろしの場合も同じです。「ティーを低くして低めの球を打ちましょう」というアドバイスをする人もいますが、突然やっても上手くいきません。もしそれをやろうと思うなら、低めのティーで打つ練習をしっかりやっておきましょう。

 次に、左足上がりと左足下がり。左足上がりは、基本的にロフトが寝てしまうので、飛距離が落ちます。だから1クラブか半クラブ、番手を上げたほうがいいでしょう。逆に左足下がりは、ロフトが立つので、番手を下げましょう。

 打ち方のポイントは、傾斜に逆らわないこと。構えるときも逆らわないで立って、左足下がりだったら打ち終わったら前に歩き出す。左足上がりだったら後ろに傾くような感じで打ちましょう。なお、ボールの位置はそんなに大きく変える必要はありません。



 いずれにしても、状況に合わせようとするよりも、できるだけ普段自分がやっているスイングをやるようにしたほうが、ミスは出にくくなります。「こういう状況のときは、こうなりやすい」という知識は頭に入れておいたほうがいいと思いますが、状況別の打ち方に縛られないようにしましょう。

(取材協力:静岡県・富士カントリークラブ)

矢野東(やの・あずま)
1977年7月6日、群馬県生まれ。日本大学ゴルフ部出身。2000年プロ入り。02年にシード入りし、05年の「アサヒ緑健よみうりメモリアル」で初優勝。08年には、2勝を挙げ、賞金ランク2位と躍進した。その後はケガの影響もあり14年に12年間守っていたシードを手放す。翌年復帰するが17年に右ヒジの痛みが悪化して手術に踏み切った。20-21年、賞金ランク45位でシード復帰。22年は賞金ランク103位に終わったが、随所でベテランらしさを発揮した。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/9/22 発売号より転載)

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