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芹澤信雄、軸を安定させることが上達の近道 飛距離も方向性も確実に安定する

2023年10月12日(木)午後1:52

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 アマチュアゴルファーと一緒にプレーをしていて思うのは、ここ数年、多くのゴルファーがスイングの一部分を意識しすぎていることです。枝葉ばかりを気にしすぎて、スイングの芯を忘れている人が多いのです。

 これはユーチューブの影響が大きいようですが、最近の流行でいえば、“地面反力”や“レイドオフ”。言っていることは間違っていませんが、それらはあくまでもスイングの一部分で、それだけを切り取ってやろうとすると、全体の流れにゆがみが生じます。

 では、何を意識すればいいのか?

 それは、スイングの中でも一番大事な“スイング軸”です。当たり前のことだと思われるかもしれませんが、スイング軸さえしっかりしていれば、飛距離も方向性も確実に安定します。また、これに関しては、「アマチュアだから」というわけではなく、我々プロも、軸を一番大事にしています。まずは、この部分を安定させることを意識してください。

 具体的には、上半身の動きよりもフットワークを使うなど下半身の動きを意識するとか、練習では、ハーフショットを多めにする。このような地味な練習を続けることがスイングの上達に繋がるのです。



 それと同時に、自分の体つきや身体能力を考えた上でスイング作りをすることも大事です。

 特に最近は、海外選手のスイングに憧れる人が多いようですが、身体のつくりや鍛え方が違うので、どんなに頑張ってもそれは無理。よく、「女子プロならマネることができるかも」という人がいますが、華奢な彼女たちがあれだけ飛ばせるのは、類い希な柔軟性があるからで、一般アマチュアゴルファーが同じスイングをすることはできません。

 本当に上手くなろうと思うなら、“身の丈”を考えて、スイング作りをするようにしてください。

(取材協力:神奈川県・太平洋クラブ相模コース)

芹澤信雄(せりざわ・のぶお)
1959年11月10日、静岡県生まれ。スキーのための体力づくりで始めたキャディーのアルバイトからゴルファーに。レギュラーツアー5勝、シニアツアー1勝。1996年には当時国内メジャー大会だった「日本プロゴルフマッチプレー」を制した。近年は、宮本勝昌や藤田寛之などとともに「TEAM SERIZAWA」を結成し、互いに切磋琢磨しあうだけに留まらず、ジュニアレッスン会を始めとした様々なゴルフイベントを開催。ゴルフネットワークで放送中の「TEAM SERIZAWA」も好評。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/10/6 発売号より転載)

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