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左足上がり&下がりでは低いほうに身体が倒れないように 長谷川哲也

2023年11月2日(木)午後2:38

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 今回は、左足上がり、左足下がりでの考え方、打ち方をレッスンしましょう。

 まず、左足上がりです。左足上がりは平らなところに比べてロフトが寝た状態になるので、ボールが上がりやすくなり、その分、飛距離も落ちます。だから、番手を1番手上げるようにしましょう。

 構え方としては、谷側(低いほう)にある右足に体重を乗せます(写真①)。

写真①

 ただし、バランスを崩さないようにすることが大事です。基本的に傾斜でのショットは、谷側のほうにバランスを崩しやすい(同②)ので、右足体重にすると右に倒れやすくなりますが、構えた時点での回転軸が大きく傾かないようにフィニッシュまで振っていくようにしましょう。

同②

 次に、左足下がりです。アマチュアゴルファーの中には、左足上がりが苦手な人が多いのですが、その原因は身体の起き上がりにあります。左足が下がっている分、ロフトが立ってボールが上がらないので、何とか上げようとして身体が起き上がりミスをしてしまうケースです。

 左足下がりも左足上がり同様、谷側に体重を乗せ(同③)、傾いた回転軸をキープすること。左側にバランスを崩さないように注意しましょう。また、ボールが上がらないだけでなく、クラブが上から入る分、少しスライスしやすくなるので、ターゲットをやや左に置くことも大事です。

同③

 ゴルファーの中には、「傾斜は難しい」という先入観を持っている人も多いようですが、上手な人ほど、「どうしよう?」というのではなく、「どうやって傾斜を利用するか」を考えてプレーをするものです。単に「左足下がりは左を向いてセットする」というのではなく、何故スライスするかを理解しておけば、どんなライにも対応できるようになるし、そのライからしか打てないボールでグリーンを攻めることができます。

 ぜひ傾斜を味方につけてスコアアップを目指してください。

長谷川哲也(はせがわ・てつや)
ツアープロコーチ。17歳よりゴルフを始め、5年間の研修期間後、デイビッド・レッドベターの「アスレチックスイング」に魅せられゴルフインストラクターになることを決意。その後、プロゴルファー深堀圭一郎のマネージャー兼キャディーを務めながら、2年間国内外のツアーを転戦し、トッププロの技術やマネジメント術を学んだ。現在でも数多くのスイングを徹底的に分析し、最先端のスイング理論を研究し続けている。USGTFティーチングプロ。TPI認定インストラクター。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/10/27 発売号より転載)

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