国内男子ツアー、マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントが27日、兵庫県のABCゴルフ倶楽部を舞台に開幕。先日、真剣交際を宣言した石川遼は、3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回り首位に4打差の17位タイ。今季初優勝に向けまずまずのスタートを切った。単独首位に立ったのは、2イーグルを奪うなど6アンダー66をマークしたジェイ・チョイ（米）。2打差の2位タイには藤田寛之ら5人がつけている。

　石川にとってこのコースは2008年にプロ転向後初優勝を挙げた思い出の地。2009年は6位タイ、昨年は単独2位に入るなど相性のいい大会で今季初勝利を手にしたい石川はインスタートのこの日、前半は17番までスコアカード通りの我慢のゴルフが続いたが、18番でバーディを奪うと後半も2バーディ（1ボギー）を奪って2アンダー70。優勝した08年も昨年も「70」からのスタートで最終日に向けて追い上げているため、今大会も残り3日間の戦いに期待したい。

　この日単独首位に立ったのは、昨季日本ツアーに参戦した韓国生まれのアメリカ人であるチョイ。インからのスタートで前半は17番まで2バーディ、2ボギーのイーブンパーで回ると、18番でのイーグルを皮切りに一気にスコアを伸ばしていく。2番、4番、6番でバーディを加えると、7番でこの日2度目のイーグル奪取。8番でボギーを叩いたものの、6アンダー66の好スコアをマークしてリーダーボードの最上段を射止めた。

　昨季賞金王でディフェンディング・チャンピオンの金庚泰（韓）は、5バーディ、5ボギーと出入りの激しいゴルフでイーブンパー72。尾崎将司、宮本勝昌、諸藤将次らと並んで37位タイとやや出遅れている。

　その他上位陣は、前半終了時に一時首位タイに立った丸山茂樹が3アンダー69でラウンドして、今季の賞金王に向け独走するベ・サンムン（韓）らと共に7位タイ。石川と並ぶ17位タイには薗田峻輔、今季国内メジャーを制しているJ・B・パク（韓）らがつけた。

　一方で、賞金ランク3位の池田勇太は、3ボギーを叩いて3オーバー75。宮里聖志らと並んで70位タイと大きく出遅れている。