タイガー圧巻『61』! 松山「圧倒的な強さ見せつけられた」
2013年8月3日(土)午前9:16
過去7勝と抜群の相性を誇る大会でタイガー・ウッズ(米)が松山英樹の目の前でコースレコード(タイ)を叩き出し圧勝ペースに持ち込んだ。
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季最終戦でありメジャー前哨戦として位置づけられるWGC-ブリヂストン招待は現地時間2日、オハイオ州のファイアーストーンCCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。3位タイからスタートしたタイガーがあわや50台かと思わせる猛チャージで1イーグル、7バーディの9アンダー61をマークし、通算13アンダーでポールポジションをゲットした。
スタートホールの1番でバーディ、続く2番パー5では距離のあるイーグルパットをねじ込み、3番で再びバーディと出だし3ホールで4つスコアを伸ばす猛攻を見せたタイガー。バック9でも10番から4連続バーディを奪う圧巻のゴルフ。最終18番ではティショットを大きく右に曲げ、セカンドもグリーン脇のギャラリースタンド近くのベアグランドという大ピンチ。だがそこからグリーン奥のカラーまで運び、およそ8メートルのパーパットを沈めてパーをセーブし詰めかけた大ギャラリーから喝采を受けた。
「ピンチでパットを決められたのが大きかった。特に6番と18番のパーセーブが鍵になった。最後まで流れが途切れなかったね」とタイガー。2位に並ぶディフェンディング・チャンピオンのキーガン・ブラッドリー(米)とクリス・ウッド(英)に7ストロークの大差をつける独走態勢に入り会心の笑みを浮かべた。
通算5アンダー4位タイにビル・ハース(米)とヘンリック・ステンソン(スウェーデン)がつけ、通算4アンダー6位タイにルーク・ドナルド(英)らがつけているが、もはやタイガーの勢いは止められそうもない。
圧巻のプレーを同組で目の当たりにした松山英樹は3バーディ、1ボギーの2アンダー68とまずまずのスコアをマークしながら「タイガーの圧倒的なプレーの前に何も出来なかったです。2アンダーがすごく下に思えた。トップと呼ばれる人はああいうゴルフが出来ないといけないんだ、と大きな差を感じました」と脱帽した様子。通算イーブンパーは順位的に初日から22ランクアップの19位タイだが松山は満足していない。週末は「1つでもスコアを伸ばせるよう頑張ります」と、タイガーから受けた刺激を胸にチャージを誓った。
その他上位陣は、初日トップのウェブ・シンプソン(米)はスコアを5つ落とし通算1アンダー16位タイに後退。ローリー・マキロイ(北アイルランド)が通算1オーバー25位タイ、全英オープンチャンピオンのフィル・ミケルソン(米)は通算3オーバーでアーニー・エルス(南ア)らと並び43位タイにとどまっている。
また初日19位タイとまずまずのスタートを切っていた小平智は4オーバー74と崩れ通算4オーバー49位タイに後退したが「後半バタバタしてボギー打ってしまって悔しいです。明日はイーブンパーを目指して頑張りたい」と気持ちを切り替えた。
ベテランの谷口徹は2バーディ、5ボギーの3オーバー73を叩き、通算8オーバー64位タイに低迷中。尚、今大会は予選落ちがない。
≪WGC - ブリヂストンインビテーショナル放送予定≫
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