「PGAツアーで勝つと人生が変わる。この勝利に感謝する」とジョナサン・ベガス（ベネズエラ）が米男子ツアーの3Mオープン（米ミネソタ州／TPCツインシティーズ）でツアー通算4勝目を飾った。しかし、優勝から遠ざかっていたこの7年は「簡単ではなかった」。

　昨季の大半を肘と肩の怪我により欠場したベガス。肘の骨の一部が折れて肘関節に入り込んだため、医者からは完全回復は厳しいと言われてしまった。手術を受けてツアーに戻ったが、今度は合併症により炎症が肩にまで広がるという悪循環。再手術をしても完全に痛みが消えることはなかった。

　最終日はその痛みがあり、最初から最後まで違和感を感じていたという。それでもベガスはゴルフができていることに感謝し、「冷静さを保てたので安定したプレーができた。大きなミスをしないで済んだ」と振り返り、「妻と子供たちの前で優勝できたのは特別なこと。この勝利は彼らのものでもある」と口にした。

（写真：Getty Images）