スコッティ・シェフラー（米）が米男子ツアーのプレーオフシリーズ最終戦、ツアーチャンピオンシップ（ジョージア州／イーストレイクゴルフクラブ）で今季7勝目を挙げ、自身初の年間王者に輝いた。

　シェフラーがポイントランク1位で今大会を迎えたのは今回が3度目だった。一昨年はローリー・マキロイ（北アイルランド）、昨年はビクトル・ホブランド（ノルウェー）に敗れたが今回は見事に逃げ切った。

　一昨日と昨年は「シーズンの顔」を決めるのは難しかったが、今年はシェフラーしかいない。ザンダー・シャウフェレ（米）がメジャー2勝を挙げたが、シェフラーはマスターズトーナメントを含む7勝に加え、ツアー外競技だがパリ五輪で金メダルを獲得と明らかに今年の顔であり、ツアーチャンピオンシップを戦わなくても年間王者でいいほどの活躍だった。

　また、全米プロゴルフ選手権では第2ラウンドのスタート前に会場付近で交通事故が起き、シェフラーは警察官の指示に従わず車を進めたことで逮捕され約1時間後に釈放。そんなことがあっても8位タイに入り、その強さを見せつけた。

　今季の獲得賞金は約42億円、年間王者のボーナスが約36億円、コムキャストビジネスツアートップ10のボーナスが約12億円と合わせたら90億円を超える。「今シーズンは一生分をプレーしたみたいだった」と振り返ったシェフラー。来季もこのまま行ってしまうのか、注目だ。

（写真：Getty Images）