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西山ゆかり、ショートゲームはもっと自由に“遊び”感覚で

2024年11月14日(木)午前11:50

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 ショートゲームは経験が大事だといわれますが、アベレージゴルファーの皆さんはどうやって乗り切っていますか?

 私がショートゲームで大事にしているのは、形よりもイメージです。まずイメージを作り、そのイメージ通りに打つためにはどうするかを考えています。

 ショットを打つときのスイングは、形から入ってもいいと思いますが、ショートゲームに関しては、「何ヤードはこの振り幅」といったように、形を先に決めてしまうと、体が硬くなりやすいし、そればかり意識し過ぎると手元が動かない、いわゆるイップスにもなりやすくなります。

 振り幅よりも、まず「フワッと上げてポンポンポン」なのか「キュキュッと出してダラダラ」なのかを決めて、ボールの高さや速度をイメージする。それによってヘッドの動くスピードも自然と変わってくるし、スイングの大きさも変わってきます。

 もちろん、何もかも自由でいいというわけではなく、ひとつだけ守らなければいけないことがあります。それは、どんなに短い距離を打つ時でも、体をしっかりターンさせること。絶対に手だけで打たないことが大事です。これさえ守っていれば、コックを使っても(写真①)、使わなくても(同②)どちらでもいいと思います。

写真①②

 プロや上級者の中には、「コックを使わないにしましょう」という人もいますが(もちろんその逆も)、「~しなければいけない」というのが上達を妨げる最大の要因だと思います。

 もちろん、形を決めた方がやりやすいという人は決めてしまってもいいのですが、その辺りはもっと自由でいいのではないかというのが私の考え。それこそ“球遊び”をしているような感覚でやった方が、楽しくプレーできるし、ピンに近づく確率も高くなると思いますよ。

(取材協力:神奈川県・清川カントリークラブ)

西山ゆかり(にしやま・ゆかり)
1982年6月20日、神奈川県生まれ。18歳から競技をスタート。26歳だった2008年のプロテストに合格(3度目)。芹澤信雄の指導のもと2013年にステップ・アップ・ツアーで2勝を挙げると、2014年には初シードを獲得した。さらに2015年、師匠とコンビを組んで臨んだ「meijiカップ」で鈴木愛とのプレーオフを制し、33歳にしてツアー初優勝を挙げた。42歳になった今季も積極的にツアーに参戦。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/11/8 発売号より転載)

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