海外男子
名物の16番パー3“コロシアム”でギャラリーを魅了!ベルギー生まれのトーマス・デトリーがツアー初勝利【佐藤信人のPGAツアーアフタートーク】
2025年2月13日(木)午前11:09
![](/upfile/_2025_news_mv_img/26548.jpg)
- この記事のキーワード
60万人を超えるギャラリーを集めるといわれるPGAツアー屈指のビッグトーナメント「WMフェニックスオープン」。今年も、TPCスコッツデール(スタジアムコース)には大勢のギャリーが詰めかけ、大いに盛り上がりました。優勝を飾ったのは、ベルギー出身で、米イリノイ大卒のトーマス・デトリー。これまでPGAツアー未勝利ながら、2位に7打差を付けての圧勝劇で頂点に立ちました。松山英樹選手は、3日目65の好スコアを叩き出し61位タイから19位タイに順位を上げたものの、最終的には25位タイで大会を終えました。同大会の模様を、ゴルフネットワークで解説を務めた佐藤信人プロに振り返ってもらいました。
優勝したトーマス・デトリーは、「ジュニアライダーカップ」の選手にも選ばれるなどジュニア時代から注目を集めていた選手です。米イリノイ大時代に5勝を挙げ、オールアメリカにも2度選ばれており、そういう意味では正真正銘の“エリート”。
プロ入り後は、ヨーロッパのチャレンジツアーからスタートして、すぐに勝利。2位に12打差を付けての記録的な優勝だったこともあり、上のクラスに上がってもすぐに勝つのだろうと思われていましたが、欧州ツアーに6年在籍して2位5回、3位5回となかなか勝てず。PGAツアー本格参戦して今季で3年目ですが、最高成績は2位(2回)。力があるのに勝てない選手は、弱い部分があったり、「この大事なところでそんなことをやってしまうのか」みたいパターンが多いんですけど、デトリーに関しては、そういうところがあまりなく、「なぜこの選手が勝てないのか」とずっと思っていました。
だから、「ようやく」という気持ちが強いのですが、この大会は本当に強かった。キーとなったホールはいくつかあります。例えば、パーで切り抜けた4~6番ホール。いずれもボギーをきっかけにズルズルと後退してもおかしくない状況だったのですが、何とか耐えました。また、最終日、最も難易度の高かった11番パー4では、ティーショット、セカンドショットともに素晴らしいショットを連発。あのホールで第1関門を突破したといえるでしょう。
そして極めつけは、16番パー3。試合後、「いいクラブチョイスをしてくれたキャディーに感謝している」とコメントしていましたが、距離といい、方向といいドンピシャ。ティーショットをベタピンに付けたあの1打がまさにウィニングショットとなりました。
優勝争いをしていたダニエル・バーガー、マイケル・キム(ともに2位タイ)も良いプレーをしていたと思います。バーガーは、「ザ・プレジデンツカップ」にも出場している実力者。怪我で1年半ぐらいブランクがあって去年復帰したのですが、なかなか波に乗れず。FedExCupフォールの最終戦「ザ・RSMクラシック」で2位タイに入って何とか今季の出場権を得たあたりから、いい流れになってきたようです。今大会は優勝こそできませんでしたが、今季は復活の年になりそうです。マイケル・キムに関しては、ここ2年シードを獲得していますが、まだまだ不安定な選手。そういう点から考えると、序盤での2位タイに入ったことで、今後は余裕を持って戦えるでしょう。
松山英樹選手は、25位タイで終わりましたが、我慢強く戦っていたと思います。今大会は、調子が悪いというよりも流れが良くないという感じで、結果に繋がらなかったと言っていましたが、「いいスコアになってもおかしくない」というような感じに取れるコメントも。先週、今週と手探りでプレーしながらも、いい方向に向かっているのではないかと思いました。
次戦の「ザ・ジェネシスインビテーショナル」は、ディフェンディングチャンピオンとして出場。開催コースが、昨年のザ・リビエラカントリークラブではなく、トーリーパインズゴルフコースに変わりますが、1月に「ファーマーズインシュランスオープン」でプレーをしているし、松山選手が得意とするコースの1つだと思うのでそれほどマイナスにはならないと思います。また、松山選手はハードルが高くなったり、注目度が上がるほど力を発揮するタイプ。流れをつかんで上位争いをしてくれるのではないかと期待しています。
お母さんを亡くしたタイガー・ウッズや、故障が治りきっていないザンダー・シャウフェレが欠場するのは残念ですが、「AT&Tペブルビーチプロアマ」で勝利したローリー・マキロイをはじめ、世界のトップクラスが集います。激しい戦いになることを期待したいと思います。
(写真:Getty Images)
ベルギー出身としても初優勝32歳のトーマス・デトリー
優勝したトーマス・デトリーは、「ジュニアライダーカップ」の選手にも選ばれるなどジュニア時代から注目を集めていた選手です。米イリノイ大時代に5勝を挙げ、オールアメリカにも2度選ばれており、そういう意味では正真正銘の“エリート”。
プロ入り後は、ヨーロッパのチャレンジツアーからスタートして、すぐに勝利。2位に12打差を付けての記録的な優勝だったこともあり、上のクラスに上がってもすぐに勝つのだろうと思われていましたが、欧州ツアーに6年在籍して2位5回、3位5回となかなか勝てず。PGAツアー本格参戦して今季で3年目ですが、最高成績は2位(2回)。力があるのに勝てない選手は、弱い部分があったり、「この大事なところでそんなことをやってしまうのか」みたいパターンが多いんですけど、デトリーに関しては、そういうところがあまりなく、「なぜこの選手が勝てないのか」とずっと思っていました。
だから、「ようやく」という気持ちが強いのですが、この大会は本当に強かった。キーとなったホールはいくつかあります。例えば、パーで切り抜けた4~6番ホール。いずれもボギーをきっかけにズルズルと後退してもおかしくない状況だったのですが、何とか耐えました。また、最終日、最も難易度の高かった11番パー4では、ティーショット、セカンドショットともに素晴らしいショットを連発。あのホールで第1関門を突破したといえるでしょう。
そして極めつけは、16番パー3。試合後、「いいクラブチョイスをしてくれたキャディーに感謝している」とコメントしていましたが、距離といい、方向といいドンピシャ。ティーショットをベタピンに付けたあの1打がまさにウィニングショットとなりました。
優勝争いをしていたダニエル・バーガー、マイケル・キム(ともに2位タイ)も良いプレーをしていたと思います。バーガーは、「ザ・プレジデンツカップ」にも出場している実力者。怪我で1年半ぐらいブランクがあって去年復帰したのですが、なかなか波に乗れず。FedExCupフォールの最終戦「ザ・RSMクラシック」で2位タイに入って何とか今季の出場権を得たあたりから、いい流れになってきたようです。今大会は優勝こそできませんでしたが、今季は復活の年になりそうです。マイケル・キムに関しては、ここ2年シードを獲得していますが、まだまだ不安定な選手。そういう点から考えると、序盤での2位タイに入ったことで、今後は余裕を持って戦えるでしょう。
流れをつかみつつある松山英樹選手は連覇なるか
松山英樹選手は、25位タイで終わりましたが、我慢強く戦っていたと思います。今大会は、調子が悪いというよりも流れが良くないという感じで、結果に繋がらなかったと言っていましたが、「いいスコアになってもおかしくない」というような感じに取れるコメントも。先週、今週と手探りでプレーしながらも、いい方向に向かっているのではないかと思いました。
次戦の「ザ・ジェネシスインビテーショナル」は、ディフェンディングチャンピオンとして出場。開催コースが、昨年のザ・リビエラカントリークラブではなく、トーリーパインズゴルフコースに変わりますが、1月に「ファーマーズインシュランスオープン」でプレーをしているし、松山選手が得意とするコースの1つだと思うのでそれほどマイナスにはならないと思います。また、松山選手はハードルが高くなったり、注目度が上がるほど力を発揮するタイプ。流れをつかんで上位争いをしてくれるのではないかと期待しています。
お母さんを亡くしたタイガー・ウッズや、故障が治りきっていないザンダー・シャウフェレが欠場するのは残念ですが、「AT&Tペブルビーチプロアマ」で勝利したローリー・マキロイをはじめ、世界のトップクラスが集います。激しい戦いになることを期待したいと思います。
(写真:Getty Images)
関連番組
![](/upfile/_2025_tournament_mv_img/26523.jpg)
2025 WMフェニックスオープン
2月6日(木)~2月9日(日)