タイガー追撃及ばず 伏兵V.ドゥブイソン逃げ切り優勝!
2013年11月11日(月)午前9:48
- この記事のキーワード
並み居る強豪を抑え、無名の23歳ビクトル・ドゥブイソン(仏)が逃げ切ってツアー初優勝を飾った。
欧州ツアーのファイナル・シリーズ第3戦 ターキッシュ・エアラインズ・オープンは現地時間10日、トルコのザ・モンゴメリー・マックス・ロイヤルを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日『63』の猛チャージで後続に5打差をつけ単独トップに躍り出たドゥブイソンが、上がり2ホール連続バーディで3アンダー69をマーク。通算24アンダーまでスコアを伸ばし嬉しいツアー初勝利を達成した。
「言葉になりません。今の気持ちをどう表現したらいいのか……? 最後の最後まで緊張してガチガチでした。何が起こったのかまだ把握出来ない状態です」とドゥブイソン。後続には世界ランキング1位のタイガー・ウッズ(米)や欧米同時年間王者を狙うヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、全米オープンチャンピオンのジャスティン・ローズ(英)ら錚々たる顔ぶれが揃っていたが、彼らを下し世界ランク108位の若手がトロフィを掲げたのだから「信じられない」という感想も頷ける。
2打差の単独2位には最終日に9アンダー63のチャージを見せたジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)が入り、「爆発的スコアで追いかける」と逆転Vに意欲を見せていたタイガーは7バーディ、2ボギーの5アンダー67で回り通算20アンダーまで伸ばしたものの4打足りず、ローズとともに3位タイで4日間の競技を終了した。
また、ドゥブイソンが勝ったことで“レース・トゥ・ドバイ”(欧州賞金王)争いがわからなくなってきた。現時点では今大会で7位タイ(通算18アンダー)に入ったステンソンが優位に立っているが、賞レースのライバルとなるローズやイアン・ポルター(英/通算19アンダー5位タイ)の方が順位が上だったためその差がわずかに縮まった状態。決着は次週行われる最終戦 DPワールドツアー選手権 ドバイ(現地時間11月14?17日/UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ)に持ち越されることになった。