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L.ドナルドの連覇ならず L.スラッテリーが緊張の初V!

2011年10月10日(月)午前11:51

 世界ランキング328位のリー・スラッテリー(英)が同ランク1位のルーク・ドナルド(英)らを下し、33歳にして嬉しいツアー初優勝を達成した。

 現地時間9日に行われた欧州ツアー、マドリード・マスターズ最終ラウンド(スペイン、エル・エンシン・ゴルフホテル)は、後続に2打差の首位からスタートしたスラッテリーが1アンダー71で回り、通算15アンダーで逃げ切って優勝を飾った。1打差の単独2位にロレンゾ・ギャグリ(伊)、通算12アンダー3位タイにシーザー・モナステリオ(アルゼンチン)とエドアルド・デ・ラ・リバ(スペイン)が入った。

 念願のツアー初Vを達成したスラッテリー。だがその道のりは険しかった。序盤の3番と5番でボギーを叩いた時点で後続に追いつかれ、そのままズルズル後退するかに思われた。しかし後半11番で約7.5メートルのパットを執念で捩じ込むと、13番から3連続バーディで楽勝ムードに。ところが、最終18番のティーショットをバンカーに打ち込むと、セカンドショットは何とグリーン脇の池へ。

 最終ホールで3打のリードを吐き出し、メジャー(1999年全英オープン)優勝を逃したジャン・バン・デ・ベルデ(仏)の悲劇がよぎり一瞬ヒヤリとさせたが、何とかダブルボギーに収めて1打差で逃げ切ると「こんなに震えたのは人生で初めて。カップがもの凄く小さく見えた」とドキドキの優勝劇を振り返った。これでまだ確定できていなかった来季のシード権(出場権)も安泰。「初シードを獲ったとき、父親から『まだお前は一人前じゃない。勝ってこそ一人前』と言われたことを思い出した」としみじみと語り、勝利の美酒に酔ったスラッテリーだった。

 一方、連覇を目指したドナルドは最終日もバックナインの落とし穴に泣いた。前半3つスコアを伸ばしながら、前日もボギーを叩いた14番をボギーとすると、2日目からパーがとれない16番で痛恨のダブルボギー。イーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算8アンダーの11位タイに終わっている。

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