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オーガスタ名物“アイクズツリー”雪害に倒れる…

2014年2月19日(水)午後0:35

 これまで数々の名手たちを悩ませたオーガスタナショナルGC(ジョージア州)名物のアイゼンハワーツリー(アイクズツリー)が、雪害に倒れた。

 日本でも2度の大雪により大きな被害が出ているが、米国東海岸も先週“スノーマゲドン”と名付けられた大雪に襲われた。オバマ大統領によって連邦非常事態宣言が出されたほどで、アイクズツリーはまさにその犠牲となった格好だ。

 17番フェアウェイの左側、約210ヤード地点に立つ高さ約20メートル、樹齢100年以上の老松は、第34代米国大統領ドワイト・D・アイゼンハワー氏との縁から、そのニックネームを取って“アイクズツリー”の名で呼ばれていた。

 1948年から69年に亡くなるまでの間、同コースのメンバーだったアイゼンハワー氏は、プレー中に何度もティーショットをこの木に当てていたそう。そこで56年にコースの委員会で木を切る提案を行ったが、あえなく却下。当時大統領2期目だったアイゼンハワー氏の実力も、クラブ創始メンバーのひとりで2代目コース会長だったクリフォード・ロバーツ氏には通じなかった。

 こんな出来事があってからこの木は“アイクズツリー”の名で呼ばれるようになった。木の存在がティーショットで狙えるエリアを狭くし、選手たちは木を避けるドローボールか、その上をいく高い球で17番を攻略しなければならず、マスターズで様々なドラマが生まれた。

 そのアイクズツリーも自然の力にはかなわなかった。雪害により大枝の大半を失い、どうすることも出来なくなったため、クラブは切り倒すことを決断。先週末、アイクズツリーは姿を消した。

 マスターズ(現地時間4月10?13日)まで約2か月。大事な時期の出来事にオーガスタナショナルGC会長のビリー・ペイン氏は「アイゼンハワーツリーを失ったのは受け入れにくいことです。専門家の意見を聞きましたが、残念ながら回復は不可能ということでした」とコメント。アイクズツリー以外には大きなダメージがなかったことも明かした。

 アイクズツリーという名物を失った今年のマスターズ。優勝争いの佳境を迎える17番の攻め方がこれでどう変わるのか。このアクシデントが誰を有利にするのか。様々な憶測が飛び交う中、選手たちはそれぞれの思いを抱いて祭典が始まる時を待っている。

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