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室田、後続に4打差暫定トップで週末へ

2011年5月28日(土)午後0:35

 室田淳が米チャンピオンズツアーのメジャーで大健闘。後続に4打差をつけ、暫定ながら単独トップの座をキープした。

 ケンタッキー州バルハラGCで行われているシニアPGA選手権は現地時間27日、荒天のためサスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行ったが、再び日没が迫り2日連続順延となった。

 そんな中、第1ラウンドを66の好スコアで回り単独トップに立った室田が、第2ラウンドも8バーディ(3ボギー)を奪取して5アンダー67でホールアウト。通算11アンダーとし、2位に並んだニック・プライス(ジンバブエ)、ヘール・アーウィン(米)のメジャーチャンピオン2人に4ストロークの大差をつけ独走態勢に入っている。

 しかし、室田は「残り2日もあるんだから、評価をもらえるのは最後までプレーを終えてから」と、あくまでも4打差のリードが通過点であることを強調。好調なショットに加え2日間36ホールのうち20ホールを1パットで凌ぐ抜群のパットにも「こういうプレーをしたことは以前もありますよ。4日間で通算24アンダーをマークしたことだってありますからね」とメジャーでの快進撃を特別視してはいない様子だ。

 記者たちから東日本大震災に関する質問が集中したが、「青木さんやジャンボさんが凄いことをすれば、被災者を励ますことができるかもしれないが、自分のような普通の選手が活躍してもそうはならない。被災者が立ち直って元気を取り戻してくれることの方が、こんな僕が試合に勝つことよりもずっと大事」と控えめのコメント。だがもちろん内に秘めた闘志は相当なもの。55歳になった今もレギュラーツアーで通用する室田の実力を世界でアピールするチャンス到来だ。

 その他の日本勢は、倉本昌弘が通算2オーバー暫定46位タイ、加瀬秀樹が通算4オーバー暫定61位タイと予選突破圏内に踏ん張り、尾崎直道は15ホール終了時点で加瀬と同じ暫定61位タイにつけている。しかしこのままではカットラインぎりぎりのため、残り3ホールでスコアを伸ばしておきたいところ。

 初日出遅れた池内信治はイーブンパー72にスコアをまとめたが、通算7オーバーではカットラインに届きそうもなく、高見和宏(17ホール終了)は通算11オーバーで予選落ちが確定している。

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