国内男子ツアーの賞金王争いが中国・上海を舞台に繰り広げられる。

　同ツアーは秋のシーズン真っただ中だが、賞金ランキング首位の池田勇太、同2位の石川遼、同3位の片山晋呉、同8位の小田孔明、同10位の丸山大輔の5人は、The Championship by LEXUSを欠場し、同週開催のWGC-HSBCチャンピオンズ（シャーシャン・インターナショナルGC）に参戦。世界のトッププレーヤーたちだけが出場を許された予選落ちのない大会でチャンスをつかもうと必死になっている。

　もちろんWGCのイベントということで、ここでの獲得賞金は国内ツアーの賞金ランキングにも加算される。予選落ちもなく出場しただけで賞金が手に入り、賞金王を争う石川と池田にとっては大切な一戦だ。

　石川は連戦が続く上、ザ・プレジデンツカップからの移動もあって疲れ気味。一方の池田も、地元で開催されたブリヂストンオープンで手首痛をおして出場し優勝したものの、そのツケが回ってきて先週は欠場を余儀なくされている。石川はフルシーズン2年目、池田はフルシーズン初めてとあって、ここからの踏ん張りどころの戦い方が見ものとなる。

　初日は、石川が全米オープン2勝のレティーフ・グーセン（南ア）、ボルボ世界マッチプレー選手権準優勝のアンソニー・キム（米）と同組で激突。池田はローリー・サバティーニ（南ア）、張連偉（中）と対戦する。賞金王争いを展開する23歳と18歳の2人が、世界の舞台でどんなプレーを見せてくれるのか？　日本ツアーの実力を試すという意味でも目が離せない戦いとなる。