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石川、敗戦に「辛い」 今後の課題とは? ロイヤルT

2013年12月23日(月)午前11:15

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 アジアチームまさかの逆転負けへのシナリオは、石川遼の敗戦から始まった。

 アジアと欧州が名誉をかけてチーム戦で激突する、第7回 ザ・ロイヤルトロフィは現地時間22日、中国・ドラゴンレイクGCを舞台に最終日の競技が終了。5.0対3.0とリードしてシングルス8マッチに挑んだアジアチームは、アジアンツアー賞金王のキラデク・アフィバーンラト(タイ)がポール・ローリー(スコットランド)を3アンド2で、トンチャイ・ジェイディ(タイ)がスティーブン・ギャラハー(スコットランド)を4アンド2でそれぞれ撃破。トータルポイントを7.0対3.0とし、アジアチームが勝利まであと一歩にこぎつけた。

 だが、ここから欧州チームはふんどしを締め直した。ターニングポイントとなったのが、3組目にスタートした石川遼 vs. マーク・ウォーレン(スコットランド)のマッチだった。1番バーディーのウォーレンに先手を取られた石川だったが、4番、6番、7番を取って2アップと逆転する。だが、ウォーレンに8番、9番、11番、14番を取られて2ダウン。ここから粘って15番、16番を連取し、オールスクエアに持ち込んだ。

 手に汗握る残り2ホール。17番パー3は揃ってパーと勝負は動かず、最終18番を迎えた。パー4のこのホール、しっかりパーで終えたウォーレンに対し、石川は第2打をグリーンオーバーする痛恨のボギー。1ダウンで敗北を喫してしまった。

 石川の敗戦はたったの1ポイントを相手に渡しただけに過ぎない。しかし、マッチプレーには1戦1戦における流れだけでなく、チームとしての流れもある。実際、ウォーレンの勝利をきっかけに、欧州チームは怒涛の攻撃を仕掛けた。デビッド・ハウエル(英)が金亨成(韓)を1アップで破り、アルバロ・キロス(スペイン)が金庚泰(韓)と引き分け。トービヨン・オルセン(デンマーク)が呉阿順(中)に3アンド2、ベルント・ウィースバーガー(オーストリア)が藤田寛之を同じく3アンド2で下して7.5対7.5のタイに追いついた。

 最後の砦となるはずのリャン・ウェンチョン(中)もニコラス・コルサーツ(ベルギー)に1ダウンで迎えた最終18番でパーセーブできずに、アジアチームは最終日に2勝5敗1分(勝:1ポイント、敗:0ポイント、分:0.5ポイント)と大差で敗れ、トータル8.5対7.5で悔やんでも悔やみきれない大逆転負けを喫してしまったのだ。

 これを呼び込んだのが石川の惜敗だった。「悔しくて何も言葉が出ませんでした。でもこの8人は立派に戦ってくれました」と唇をかんだY・E・ヤン主将(韓)。その傍らで石川は「チームが負けてしまったのが辛い」と、声を震わせた。

 だが、これこそ貴重な体験だ。敗因を徹底的に追及し、2年目を迎える米ツアーで活躍し、再びチームの一員となって貢献することこそ、課せられた課題に違いない。

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