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アジアチーム、大会初勝利! 遼クンは引き分け

2009年1月12日(月)午後0:45

 アジアチームがついに欧州チーム相手に大会初優勝を飾った。

 アジア vs. 欧州の名誉をかけた団体戦、ザ・ロイヤル・トロフィ(タイ、バンコク、アマタスプリングCC)は現地時間11日に最終ラウンドのシングルス8試合を行った。アジアチームはこの日3勝4敗1分と負け越し。だが、前日まで6.5対1.5と大きくリードしていた貯金を生かし、10.0対6.0で第3回大会にして初めて勝利の美酒に酔った。

 大会初出場の17歳の石川遼はトップバッターでスタートし、チームの雰囲気を盛り上げた。ソレン・ハンセン(デンマーク)相手に2番のバーディで先手を取った。しかし相手は百戦錬磨のつわものだ。戦いは一進一退となり、16番を終わって1ダウンの苦しい展開。あきらめずに大詰めの17番でバーディを奪いオールスクエアに持ち込んだ。逆転こそならなかったものの、若い石川の健闘で、チームはあと1.5ポイント獲得すれば勝てるという楽な気持ちになった。

 2番手、3番手はいずれも欧州チームに惜敗したが、プラヤド・マークセン(タイ)がパブロ・ララサバル(スペイン)に5アンド4と大差で勝って王手。谷原秀人、S・K・ホ(韓)が連敗した後で、谷口徹がニコラス・ファース(スウェーデン)に7アンド6と圧勝し、勝利を決めた。

 谷口が12番でウイニングパットを沈め、チームに白星をもたらした瞬間、前回敗軍の将だった尾崎直道主将はリベンジに「ようやく夢が叶って今日こそ本当に踊り出したい気分」と歓喜した。

 対照的に欧州チームのホゼ・マリア・オラサバル主将(スペイン)は、本来主将のはずが脳梗塞に倒れ、病床のセベ・バレステロス(スペイン)に勝利をプレゼントできず、ガックリと肩を落とした。

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