世界ランキング A.スコットがついに頂点に! タイガー王座陥落
2014年5月20日(火)午前11:33
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アダム・スコット(豪)がついに世界ランクNo.1の座についた。
先週は試合に出場していなかったスコットだが、“目の上のタンコブ”タイガー・ウッズ(米)が腰の手術後のリハビリで長期休養中のため、米国時間19日発表の最新世界ランキングで王座を奪取。史上17人目、豪州勢としてはグレッグ・ノーマンに続く2人目のNo.1となった。
タイガーの戦線離脱により、スコットにはこれまでにも何度かNo.1となるチャンスがあったものの、これを生かせずここまで来たが、ついにその時がやってきた。ノーマンは、合計331週王座に君臨したが、スコットがどれほどこれに近づくことができるのかも興味深い。
全米オープン(現地時間6月12?15日/ノースカロライナ州パインハーストNo.2)を4週後に控えながら、タイガーの復帰は絶望的。だが、他のライバルたちも虎視眈々と王座を狙っているだけに、今度は追われる立場になったスコットの戦いは続く。
スコットのNo.1浮上に伴い、タイガーが2位に後退。ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)の3位は変わらないが、米男子ツアー、HPバイロン・ネルソン選手権7位タイのマット・クーチャー(米)が5位から4位に浮上。代わってバッバ・ワトソン(米)が4位から5位にランクを落としている。
HPバイロン・ネルソン選手権でツアー初優勝を飾ったブレンドン・トッド(米)が、同ランク138位から63位に躍進。単独2位に入って久々に存在感を見せた2003年のマスターズ王者マイク・ウィアー(カナダ)が609位から238位にジャンプアップし、3位タイの2人もマーク・リーシュマン(豪)が71位から62位に、チャールズ・ハウエルIII(米)が78位から66位へとそれぞれ順位を上げている。
オープン・デ・エスパーニャで三つ巴のプレーオフを制し、自らが持つ欧州ツアー最年長V記録を塗り替えたミゲール・A・ヒメネス(スペイン)が同ランク34位から25位へと浮上。27度目の挑戦で母国のナショナルオープンを制した喜びと同時に、ライダーカップ(9月26?28日/スコットランド、グレンイーグルス)出場に望みをつないでいる。
プレーオフでヒメネスに敗れた2人は、リチャード・グリーン(豪)が443位から273位に、トーマス・ピータース(ベルギー)は690位から323位にといずれも大きくランクを上げた。
日本勢は、試合に出場していなかった松山英樹が同ランク25位から26位に後退。日本ツアーは試合がなかったが、小田孔明が82位から81位に順位を上げている。HPバイロン・ネルソン選手権で3日目のカットに引っかかり姿を消した石川遼は85位から86位に後退した。