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国内男子

史上に残る激戦! 石川遼が先輩・薗田下し連覇

2010年9月5日(日)午後4:04

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 国内男子ツアーのフジサンケイクラシックは5日、山梨県の富士桜カントリー倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独首位でスタートした石川遼と2 位タイでスタートした薗田峻輔の一騎打ちになり、4ホールにも及ぶプレーオフの末に石川が優勝。今季2勝目を挙げると共に、大会史上3人目、自身初の大会連覇を果たした。

 3日間を通してアウトでの苦戦とインでの猛攻が目立つ石川はこの日も同様に前半大苦戦。出だしの1番でいきなりのボギーを叩くなど、ショットが安定せず1バーディ、2ボギーの1アンダーで前半を折り返す。

 それでも、得意の後半で猛烈な巻き返し。10番で絶妙なアプローチからバーディを奪ってこの日のスコアをイーブンに戻し、続く11番では大観衆を沸かせるチップインバーディ。ところが、これで一気に行くかと思われた矢先、12番で再びボギーを叩いて首位の座を薗田に明け渡すと、その後は我慢の連続。13番から17番まで、実に5ホール連続でバーディチャンスがありながら1つも決めることができず、スコアを伸ばせないまま18番のティーグラウンドに向かった。

 首位・薗田と1打差で迎えた18番。石川はティーショットをバンカーに入れてしまったが、このバンカーからスーパーリカバリー。ピンそばにピタリと止めるミラクルショットを放ち、ギャラリーから大歓声が挙がった。ここまで尽くバーディトライを外していた石川だったが、最後の最後に訪れたこのチャンスは逃さなかった。見事にバーディでフィニッシュした石川が、通算9アンダーで薗田と並ぶ。杉並学院高で共に汗を流した先輩と後輩が、プロの最高峰の舞台でプレーオフを戦うという劇的なクライマックスを迎えた。

 プレーオフも激戦だった。1ホール目は薗田が、2ホール目は石川が共にティーショットでトラブルに陥りながら譲らない。そして迎えた4ホール目、石川のティーショットはまたもバンカーへ。一方の薗田がバーディチャンスにつけ、絶体絶命のピンチに陥った石川だったが、ここでもバンカーからスーパーショット。バーディパットは外したものの確実にパーを決めた。対する薗田のバーディトライは、強すぎてカップ横を通過。そして返しのパーパットがカップに嫌われ、22ホールに及んだ最終日の死闘に決着がついた。

 石川が5月の中日クラウンズに続く今季2勝目、自身初の大会連覇を果たした。同大会連覇は史上3人目の快挙となった。

 なお、単独3位は通算7アンダーでH.リー(米)。貞方章男、金庚泰(韓)が通算5アンダーで4位タイに入った。池田勇太は通算4アンダーで6位タイだった。

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