10週間の沈黙を破り、タイガー・ウッズ（米）が戦いの場に戻ってきた。

　現地時間13日に開幕するターゲット・ワールド・チャレンジ（カリフォルニア州、シャーウッドCC）は、ツアー競技ではないが、タイガーにとって自らがホストを務める大切な大会だ。米国が優勝したプレジデンツカップ以来、ゆっくりと時間を過ごしていたが、ディフェンディング・チャンピオンでもある今大会に笑顔で現れた。

　休みの間、タイガーはクラブを握るよりもエリン夫人や長女、サム・アレクシスちゃんとの時間を大切にした。ドライビングレンジでようやく練習を始めた時にも、5か月半の娘は、そのかたわらでニコニコと笑っていたのだ。「最高なのは、何も考えずに夜を過ごせることかな。ただ眠ることだけ。そして朝になれば娘の笑顔を見て、すべてを忘れられるんだ。前から親となった人にそんな話をよく聞かされていたけど、実際になってみるまではわからないものだね。本当に素晴らしい」。デレデレの親バカになって帰ってきたタイガー。だが、すぐに世界一の男の顔を取り戻し、コースと15人のライバル達が待つ戦場へと気持ちを切り替えた。