タイガー3打差9位タイ! 5年ぶりメジャーVへ好発進
2013年7月19日(金)午前7:07
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メジャー15勝目を狙うタイガー・ウッズ(米)が、粘り強いプレーでメジャー15勝目に向け好発進した。
現地時間18日に開幕した第142回 全英オープン(スコットランド、ミュアフィールド)は、5アンダー66でプレーしたザック・ジョンソン(米)が単独首位に立ち、1998年大会の王者でもあるマーク・オメーラ(米)、ラファエル・カブレラ-ベロ(スペイン)が1打差で続いている。
そんな中、タイガーはボギー発進にもめげることなく自分のプレーをしっかりと見せた。1オーバーでフロントナインを終えるも、10番から13番までに3つのバーディを奪って2アンダーとし、その後は1バーディ、1ボギーで2アンダー69。首位のジョンソンとは3打差の9位タイと、十分に逆転可能な位置で初日の競技を終えた。
「本当に良いプレーだった。ただパープレーくらいにしがみつくことだけを考えていた。タフだった。とにかくパープレーより良ければうれしい」と口にしたタイガー。「本当に難しかった。出来る限り手前から攻めるように心がけたんだけど、それでも難しかった」としみじみ振り返った。
この日はグラエム・マクドウェル(北アイルランド)、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)の実力者と同じ組でプレーしたが、ウーストハウゼンが途中棄権するアクシデントがあり、マクドウェルも4オーバー75で77位タイと苦戦するのを尻目に好発進。心配された左肘の故障も問題ないことをアピールした。
2008年以来遠ざかっているメジャータイトルを獲得し、史上最多のメジャー18勝を誇るジャック・ニクラウス(米)に追いつくべく戦い続けるタイガー。すでに4勝している今年こそ完全復活への大きなチャンスとあって、勝ってクラレットジャグを掲げることだけを目標に、淡々とプレーを続けている。
その他の主な選手は、現在は米チャンピオンズツアーで活躍するトム・レーマン(米)、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)ら5人が3アンダー68で4位タイ、フィル・ミケルソン(米)がタイガーと同じ2アンダー69で9位タイ。マスターズ王者アダム・スコット(豪)、松山英樹がイーブンパー71で21位タイにつけている。
ダレン・クラーク(北アイルランド)、マーク・カルカベッキア(米)の歴代優勝者と、地元でメジャー初優勝を狙うリー・ウェストウッド(英)、マーティン・カイマー(独)が1オーバー72で27位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのアーニー・エルス(南ア)は3オーバー74で59位タイ。世界ランクNo.2のローリー・マキロイ(北アイルランド)は松山、ミケルソンと同組でプレーしたが、8オーバー79を叩いて134位タイと大きく出遅れてしまった。
他の日本勢は、片山晋呉が2オーバー73で47位タイとまずまずのスタート。だが、他の6人は苦しい初日に。久保谷健一が5オーバー76で92位タイ、藤田寛之、谷口徹、丸山大輔が7オーバー78で119位タイ。小平智は9オーバー80で143位タイ、井上信は12オーバー83で単独152位。2日目の巻き返しにかける。