国内男子
石川猛チャージ及ばず2位タイ ベ・サンムンが初V
2011年8月28日(日)午後4:20
- この記事のキーワード
国内男子ツアー、VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント(福岡・芥屋ゴルフ倶楽部)の最終ラウンドの競技が28日に行われ、初日からトーナメントリードし続けたベ・サンムン(韓)がビッグスコアの争いとなった最終日も5アンダー67をマークして通算22アンダーで逃げ切り、同ツアー自身初Vを完全優勝で成し遂げた。3位タイからスタートした石川遼は、6アンダー66の猛チャージも及ばず、近藤共弘と並ぶ通算20アンダーの2位タイに終わった。
荒天に見舞われた予選ラウンドを経て、夏空の戻った決勝ラウンド。3日間を終え3位タイから逆転での今季初優勝を狙った石川は、出だしの2番、3番で連続ボギーを叩く苦しいスタート。しかしここから執念の猛チャージを見せる。5番のバーディで反撃の狼煙を上げると、6番ではチップインバーディをもぎ取り、さらに7番では長い距離のパットをねじ込んで3連続バーディ。そして9番でもバーディとして折り返したサンデーバックナインでも勢いは加速する。
まずは13番からの3連続バーディ。そして16番ではティーショットをラフに打ち込むもナイスパーでしのぐと圧巻は17番パー3。ティーショットをピンに寄せきれずに約6メートルの距離を残してしまう。残すはこのホールを含め2ホールという時点で首位からは3打差、追いつくためにはバーディを取るしかない。この局面で石川が勝利への意志を込めて放ったバーディパットは、迷うことなくカップへ。力強くガッツポーズを見せて最終ホールに希望を繋いだ。
迎えた最終ホール。首位を走るベ・サンムンは崩れることなくプレーを続けていたものの、パットを決め切れない微妙なタッチのずれはプレッシャーを強く感じていた証拠。残り1ホールとはいえ、石川には逆転の望みは多分に残されていた。しかし18番パー5の石川のティーショットは左のラフへ。そしてリカバリーを狙った2打目は、ボールをしっかりと捉えきれずに対角線上のラフにつかまってしまう。そこからのアプローチもピンに寄らず、バーディパットも決め切れずにパーどまり。勝負は最終組のベ・サンムンの結果に委ねられることとなった。
ベ・サンムンは2008年、2009年の韓国賞金王として昨年から日本ツアーに本格参戦しているが、2位には2度入っているものの未勝利が続いていた。初勝利のプレッシャーは計り知れないものだったのかもしれない。最終日序盤から堅調なゴルフでボギーこそないものの、上位の選手がスコアを大きく伸ばす中で伸び悩んでいた。そして石川、近藤に2打差まで詰め寄られた最終18番、ティーショットが大きく左にそれてあわやOBのピンチを迎える。しかしボールは木にあたりコースへ戻る幸運に恵まれる。的確なリカバリーを見せるとバーディパットは惜しくも外すがパーセーブ。追いすがる石川、近藤を退け悲願の初優勝を飾った。
惜しくも敗れた石川はホールアウト後、「序盤はプレッシャーもあって硬さが出たが、そこから8つ縮めることができたのは大きい。やり切った感じです」と、序盤のつまづきが響いたとはいえ充実感を語った石川。賞金ランクでは通算15アンダー6位タイの金庚泰(韓)、通算9アンダー28位タイの池田勇太を抜いて、ついにトップの座に躍り出ている。
その他では、通算18アンダー単独4位に武藤俊憲、通算16アンダー単独5位にジェイ・チョイ(米)。さらに通算15アンダー6位タイには金庚泰を含め、甲斐慎太郎、宮里優作の3人が並んだ。
荒天に見舞われた予選ラウンドを経て、夏空の戻った決勝ラウンド。3日間を終え3位タイから逆転での今季初優勝を狙った石川は、出だしの2番、3番で連続ボギーを叩く苦しいスタート。しかしここから執念の猛チャージを見せる。5番のバーディで反撃の狼煙を上げると、6番ではチップインバーディをもぎ取り、さらに7番では長い距離のパットをねじ込んで3連続バーディ。そして9番でもバーディとして折り返したサンデーバックナインでも勢いは加速する。
まずは13番からの3連続バーディ。そして16番ではティーショットをラフに打ち込むもナイスパーでしのぐと圧巻は17番パー3。ティーショットをピンに寄せきれずに約6メートルの距離を残してしまう。残すはこのホールを含め2ホールという時点で首位からは3打差、追いつくためにはバーディを取るしかない。この局面で石川が勝利への意志を込めて放ったバーディパットは、迷うことなくカップへ。力強くガッツポーズを見せて最終ホールに希望を繋いだ。
迎えた最終ホール。首位を走るベ・サンムンは崩れることなくプレーを続けていたものの、パットを決め切れない微妙なタッチのずれはプレッシャーを強く感じていた証拠。残り1ホールとはいえ、石川には逆転の望みは多分に残されていた。しかし18番パー5の石川のティーショットは左のラフへ。そしてリカバリーを狙った2打目は、ボールをしっかりと捉えきれずに対角線上のラフにつかまってしまう。そこからのアプローチもピンに寄らず、バーディパットも決め切れずにパーどまり。勝負は最終組のベ・サンムンの結果に委ねられることとなった。
ベ・サンムンは2008年、2009年の韓国賞金王として昨年から日本ツアーに本格参戦しているが、2位には2度入っているものの未勝利が続いていた。初勝利のプレッシャーは計り知れないものだったのかもしれない。最終日序盤から堅調なゴルフでボギーこそないものの、上位の選手がスコアを大きく伸ばす中で伸び悩んでいた。そして石川、近藤に2打差まで詰め寄られた最終18番、ティーショットが大きく左にそれてあわやOBのピンチを迎える。しかしボールは木にあたりコースへ戻る幸運に恵まれる。的確なリカバリーを見せるとバーディパットは惜しくも外すがパーセーブ。追いすがる石川、近藤を退け悲願の初優勝を飾った。
惜しくも敗れた石川はホールアウト後、「序盤はプレッシャーもあって硬さが出たが、そこから8つ縮めることができたのは大きい。やり切った感じです」と、序盤のつまづきが響いたとはいえ充実感を語った石川。賞金ランクでは通算15アンダー6位タイの金庚泰(韓)、通算9アンダー28位タイの池田勇太を抜いて、ついにトップの座に躍り出ている。
その他では、通算18アンダー単独4位に武藤俊憲、通算16アンダー単独5位にジェイ・チョイ(米)。さらに通算15アンダー6位タイには金庚泰を含め、甲斐慎太郎、宮里優作の3人が並んだ。