ツアー未勝利の伏兵ビクトル・ドゥブイソン（仏）が混戦を抜け出す中、世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ（米）は欧米同時年間王者を目指すヘンリック・ステンソン（スウェーデン）とともに、3位タイからの逆転を狙う展開となった。

　欧州ツアーのファイナル・シリーズ第3戦 ターキッシュ・エアラインズ・オープンは現地時間9日、トルコのザ・モンゴメリー・マックス・ロイヤルを舞台に第3ラウンドの競技を終了。この日ノーボギーの9アンダー63をマークしたドゥブイソンが通算21アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位のイアン・ポルター（英）に5ストロークの大差をつけツアー初Vに王手をかけた。

「これだけリードしても全く安心出来ない。後続には強力なメンツが揃っているからね」とトーナメントリーダーが言う通り、通算15アンダーの3位タイにはタイガー、ステンソンの他、ラファエル・ジャクリン（仏）、アルハンドロ・カニサレス（スペイン）がつけ、通算13アンダー8位タイに賞金王のチャンスを残すジャスティン・ローズ（英）ら強豪が顔を揃えている。

　ムービングデーのバック9でつまずき4アンダー68とスコアを伸ばし切れなかったタイガーは「前半、もう少しチャンスにパットが決まっていれば波に乗れたんだが…。（3ボギーの）後半はミスショットが多すぎた」と反省の弁を口にしながらも、最終18番は寄せワンのバーディで締めくくり「明日に繋がる」と逆転Vに意欲を見せた。

“レース・トゥ・ドバイ”（欧州賞金王）争いは目下1位のステンソンがこの大会で優勝し、ポルターとローズが2位以内を逃した場合、最終戦を待たずにステンソンが史上初めて欧米同時年間王者に輝くことに。だが、それを阻止すべくポルターは「賞金王は自分にとって最大の目標。それを目指して最後まで諦めずに戦う。明日のチャージを期待して欲しい」と前向きに語っている。

　残り18ホール。正式に欧州ツアーの一環となった大会で最後の笑うのは果たして誰だ…？