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10位浮上の松山、上位進出の鍵はパッティング？「33」から「24」へ9打も縮めた

2015年7月19日（日）午前7:26

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松山英樹

（写真提供:Getty Images）

　米男子ツアーの今季メジャー第3戦、全英オープンゴルフ選手権が現地時間18日、スコットランドのセントアンドリュースオールドCを舞台に順延となっていた第2ラウンドの残りを終了。暫定10位タイからスタートした松山英樹は、前日に残していた4ホール全てをパーとし、通算6アンダー10位タイで決勝ラウンド進出を決めている。

　第2ラウンド順延分のみのプレーとなった大会3日目は、午前7時の開始から約30分で強風により競技中断。午後6時よりプレー再開となったが、第3ラウンドは翌19日に、最終ラウンドは20日に持ち越されることとなった。なお、最終日が月曜日に延期されるのは1988年大会以来となる。

　前日に14番までを8バーディ、2ボギーでラウンドしていた松山。決勝ラウンドへ向けて通算6アンダーからさらにスコアを伸ばしたかったところだが、出だしから15番、16番とパープレーを続けると、コース最難関の17番と最終18番もパーで終え、6アンダー66で第2ラウンドを終了。第1ラウンド終了時点で7打あったトップとの差を4打まで縮め、逆転優勝も十分可能な位置につけている。

　第2ラウンドの長い戦いを終えた松山は競技後、「朝3時40分に起きて、昨日終わったのが10時だったので全然寝てなくて、いつ始まるか分からない中でずっと気が張ってる状態でもあったので、今すごく疲れている」とコメント。

　また、「悪くなるところで我慢し切れない部分があるので、そこをしっかり我慢できるようにやっていければ、もう少し安定していく。初日もパープレーだったが、それが1アンダー、2アンダーというスコアになってくれればもっと上位に行けると思うので、もっともっと気を長く頑張っていきたい」と第3ラウンド以降のさらなる上位進出に意気込みを見せている。

　イーブンパーから66とスコアを伸ばした松山、1ラウンドと2ラウンドのスタッツを比較すると、フェアウェイキープ率は94%から63%に下がる中、パッティングは33から24と9ストロークも縮めた。予選ラウンド36ホールを通じて「24」は最少パット数で全体の1位。1ラウンドの平均パット数も「29」で4位につけている。セントアンドリュースでも持ち前のショット力は健在の松山、メジャー制覇に向けて鍵を握るのはパッティングとも言える。

　日本勢ではこの日、松山のほかに富村真治と高山忠洋が第2ラウンドの残りをプレー。前日に15番まで消化していた富村は、16番をパーとすると、難関17番で痛恨のダブルボギーを喫する。最終18番はバーディで締めるも、第2ラウンドを4バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの2オーバー74とし、通算3オーバー107位タイで予選通過にはあと3打及ばず。初の全英オープンは予選落ちという結果に終わった。

　11番からプレーを開始した高山は、残り8ホールを2バーディ、2ボギーで回り、第2ラウンドは3バーディ、3ボギーのイーブンパー72。富村と同じく通算3オーバー107位タイで決勝ラウンド進出を逃している。また、前日に第2ラウンドを終えていたその他の日本勢4人も予選落ちが決定。藤田寛之は通算2オーバー93位タイとなり、池田勇太は通算4オーバー118位タイ。小田孔明、岩田寛、手嶋多一の3人は揃って通算5オーバー127位タイで今大会を終えている。

　通算10アンダーの単独首位はダスティン・ジョンソン（米）。メジャー3連勝を狙うジョーダン・スピース（米）は通算5アンダー14位タイにつけている。

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