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S.ガルシア首位浮上で2週連続Vへカウントダウン開始!

2011年10月30日(日)午後0:18

 セルヒオ・ガルシア(スペイン)の勢いが止まらない。スペイン勢がまだ勝ったことのない名門クラブ・デ・ゴルフ・バルデラマで地元勢初のチャンピオンに一歩近づいた。

 同コースを舞台に熱戦が繰り広げられている欧州ツアーのアンダルシア・マスターズは現地時間29日、第3ラウンドの競技を行い、首位に3打差の単独3位からスタートしたガルシアが6バーディ、2ボギーの4アンダー67をマークして通算6アンダーで単独トップに浮上。3年ぶりに勝利の美酒を味わった前週のカスティーヨ・マスターズに続く2週連続優勝に王手をかけた。

 難コース相手にこの日のベストスコア6アンダー65を叩き出したクリスチャン・ニルソン(スウェーデン)が、地元のベテラン、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)とともに首位に2打差の2位タイに浮上。前日のトーナメントリーダー、リッチー・ラムゼイ(スコットランド)は上がり2ホールで連続ボギーを叩き通算3アンダー単独4位に後退した。

「安定したゴルフが出来た。特にボギーのあとすぐにバーディを取り返せたのが大きかった」とガルシア。その言葉通り5番で3パットのボギーを叩いた直後、6番パー3でホールインワンかと思わせるスーパーショットを披露。楽々バーディを奪って悪い流れを断ち切ると、終盤の17番でティーショットがバンカーにつかまり、第2打もあわや池ポチャの危機を靴下を脱いで水に足をつけてトラブルショットに挑み、ケガを最小限にとどめるボギー。続く最終18番でバーディを奪い返し、気持ち良く第3ラウンドを締めくくった。

「悪くてもすぐに取り返す。それが大事。明日はもちろんチャンスだけれど気持ちを先走らせずに、今日と同じようなゴルフがしたい」と冷静に抱負を口にしたガルシア。もし勝てば故セベ・バレステロス氏(スペイン)がキャプテンを務めたライダーカップの舞台でもあるバルデラマでスペイン勢初の快挙(優勝)を達成することになる。しかも次週上海で開催される世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのビッグイベント、WGC-HSBCチャンピオンズ(現地時間11月3?6日/中国、シャーシャン・インターナショナルGC)にも滑り込みで出場することが出来る。

 およそ3年のスランプを乗り越え、ようやく復活を果たしたガルシア。地元のファンはかつて“神の子”と呼ばれた彼の2週連続Vを切望している。

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