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海外男子

タイガー棄権… 王座陥落は回避

2010年5月10日(月)午前11:08

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 予選落ちの次は途中棄権。世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ(米)が泥沼の中から抜け出せずにいる。

 米男子ツアーの本拠地があるフロリダ州ポンテベドラビーチのTPCソーグラスを舞台に行われたザ・プレーヤーズ選手権は、現地時間9日に最終ラウンドの競技を終了。通算4アンダー45位タイからスタートしたタイガーはスコアを2つ落として迎えた7番パー4、ティーショットを大きく右に打ち込んだところで競技委員を呼んだ。なんとか第2打を打つも苦痛に顔を歪めると、同伴競技者のジェイソン・ボーン(米)と握手を交わして棄権を表明。カートに乗り込みコースを後にした。

 約5か月のツアー出場自粛後、復帰戦となったマスターズこそ4位タイと復活を印象付けたが、先週のクエールハロー選手権予選落ちに続く期待はずれのプレーぶり。タイガー自身もこの日の棄権後、一部報道陣の取材を受けている最中に脱いだゴルフシューズを地面に叩きつけるほどフラストレーションがたまっていた様子。「(頸椎の)椎間板ヘルニアだと思う。マスターズの前から痛みは感じていたが原因は分からない。これ以上、痛みを抱えてプレーすることはできない」と言葉少なく取材に応じ、緊急治療用のセラピートレーラーへ消えた。

 一緒にプレーしていたボーンは「(棄権すると聞いて)とても驚いた。手首が痛そうだったので『手首か?』と尋ねたら、『いや、首なんだ』とタイガーは言ったよ。そういえば、握手した時も本当に痛そうだった」とコメント。また、コーチのハンク・ヘイニー氏も「首の痛みに悩まされているのは知っていたが、タイガーは決して言い訳はしない。(首の状態が)どれほど悪いかを説明するのは難しい。ただ、足が折れている状態で全米オープンを優勝した男が『もうプレーできない』と言うのだからよほど悪いのだろう」と証言している。

 37分間の治療後、逃げるように会場を去ったタイガー。来週MRI検査を受ける予定だというが、6月17日に開幕する今季メジャー第2戦の全米オープンに万全な状態で臨めるかどうかは怪しいところだ。

 今回のザ・プレーヤーズ選手権でフィル・ミケルソン(米)が優勝すれば、世界ランク1位の座を奪われるところだったが、ミケルソンが通算7アンダー17位タイに終わったことで王座陥落は回避した。だが、首の痛みを抱えている状態では、今後もタイガーの王座は危険にさらされ続けることになるだろう。(STATS-AP)

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