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三つ巴のプレーオフ、D.ボーシーが制す 平塚は9位タイと健闘

2011年4月4日(月)午前11:49

 最終ホールで手痛いダブルボギーを叩きながら3人によるプレーオフを制したデビッド・ボーシー(英)が栄冠に輝いた。

 欧州ツアー、ハッサン2世国王ゴルフ・トロフィーは現地時間3日、モロッコのパライス・ロイヤルG(イーブンパー72)を舞台に最終ラウンドの競技を行い、ボーシーと連覇を狙うリース・デービス(ウェールズ)、さらにジャコ・ヴァン・ジル(南ア)が通算13アンダーで並び、サドンデスのプレーオフに突入。2ホール目でバーディを奪ったボーシーが昨年のBMWインターナショナル・オープン以来となるツアー通算2勝目を飾った。

「まさかこんな展開になるとは…」と勝ったボーシーは感慨深げに呟く。それもそのはず。最終日は出だしの1番でバーディのあと、2番パー3ではホール・イン・ワンを達成。後続に4打差をつけ楽勝ムードが漂った。ところが後半デービスが4連続バーディ、ヴァン・ジルが3連続バーディを奪って追い上げると、最終ホールでボーシーは優勝を意識する余りフェアウェイからグリーンを外し、寄らず入らずのダブルボギーを叩いてしまう。

 デービスが同じ18番で1.2メートルのパーパットを沈めれば連覇達成という場面。「デービスはツアー屈指のパットの名手。外すわけがないと負けを覚悟した」とボーシーは言うが、そこでデービスがまさかのミスパットで打球はカップを50センチオーバー。このホールをボギーとし、3人によるプレーオフにもつれ込んだ。こうして迎えたサドンデス2ホール目、第2打をピンそば1メートルに寄せたボーシーがバーディを奪い激戦にピリオドを打った。

「勝てると思っていなかったから凄く嬉しい。まだ実感が湧かないけど、明日か明後日になったら嬉しさが込み上げてくるんじゃないかな」と声を弾ませたボーシー。今月14日に26歳の誕生日を迎える男が、自らバースデーに最高の前祝いを贈った。

 一方、日本勢では平塚哲二が健闘。最終ラウンドでは終盤までバーディとボギーが交互に来るような展開だったが、勝負どころの17番&18番で連続バーディを奪い、2日連続2アンダー70をマーク。通算8アンダーは9位タイとヨーロッパでの今季自己ベストを更新した。なお、矢野東は予選落ちに終わっている。

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