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オールドルーキーの41歳L.ボンド単独首位! 欧州ツアー

2011年9月23日(金)午後0:43

 苦労人たちが試合を引っ張っている。

 シーズン終盤に入り、来季の出場権や最終戦ドバイ世界選手権(現地時間12月8?11日/UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ)への切符が気になる欧州ツアー、オーストリア・ゴルフオープン第1ラウンド(22日/オーストリア、ダイヤモンドCC)は、6アンダー66をマークした41歳のルーキー、リアム・ボンド(ウェールズ)が単独首位に立った。

 昨年11月のQスクール(プロテスト)を16位で突破して今季同ツアーに臨んでいるボンドだが、トップ20にすら入ったことはなく現在の同ツアー賞金ランクは193位。今大会で上位に入って大きく稼がなければ、同ランク115位までが獲得できる来季のシード権は手に入らない。5週連続予選落ちと絶不調で迎えた今大会だったが、まさかの首位スタートに笑いが止まらない。

「今日はものすごくいいプレーができた。ミスショットも少なかったしね。前半、あっさりオーバーパーに落ちてしまいそうな場面で、素晴らしいパーセーブが2回あった。そして上がり5ホールで4つのバーディという最高のフィニッシュができた。パットがとにかくよかった」と振り返ったこの日のラウンド。2位タイのトーマス・ノレット(デンマーク)、ダニエル・ゴーント(豪)、ヨースト・ルーテン(オランダ)の3人に1打差ながら堂々の単独首位の理由はパッティングだった。

 今季は決して調子が悪かったわけではないが波に乗り切れずにいたボンド。最近、かつてのライダーカップ戦士でもある先輩のフィリップ・プライス(ウェールズ)からアドバイスを受けて気持ちが楽になったという。「トンネルの先には必ず光があるものだ。できればこれがそうであって欲しいね」と上位進出のきっかけをつかんだ様子のオールドルーキー。希望の光に向かって突き進む。

 2位タイのノレットも、昨年のQスクールを経て同ツアーに出場している37歳だ。賞金ランク173位でこちらも必死の戦いが続く。さらに、ゴーントもチャレンジツアーからレギュラーツアーに昇格したばかりだが、やはり賞金ランク137位と背水の陣を強いられている。ルーテンだけは賞金ランク57位と来季は安泰だが、今季最終戦の出場権は同ランクトップ60位までとあって、違う意味で気合いが入る。

 一方で、メジャー3勝を挙げながらスランプに陥り、現在同ツアー賞金ランク87位のパドレイ・ハリントン(アイルランド)、ディフェンディング・チャンピオンで同ランク71位のホセ・マニュエル・ララ(スペイン)はいずれも3オーバー75とスコアを崩し、85位タイと大きく出遅れている。

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