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S.ガルシア強し! 地元で2週連続V達成

2011年10月31日(月)午前11:50

 かつて“神の子”と呼ばれたセルヒオ・ガルシア(スペイン)が地獄の淵から完全復活。地元スペインで2週連続優勝を達成した。

 スペイン勢がまだ勝ったことのない名門クラブ・デ・ゴルフ・バルデラマを舞台に熱戦が繰り広げられた欧州ツアーのアンダルシア・マスターズは現地時間30日、最終ラウンドの競技を行い、途中同郷の先輩ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)に首位を奪われる場面もあったガルシアだが、最後は落ち着いたプレーでイーブンパー71にスコアをまとめ、通算6アンダーで逃げ切って優勝を飾った。

「ここでは何度も苦い思いをしているからね。勝てて良かった。本当に言葉を失うほど嬉しい。感無量だ」と難関バルデラマ初のスペイン人チャンピオンに輝いたガルシア。前半はエンジンがかからず、6番で3パットのボギーを叩いたところでヒメネスに並ばれ、続く7番で連続ボギーを叩き首位の座を陥落。しかし後半の11番と14番でバーディを奪ったガルシアが13番、15番でボギーを叩いたヒメネスを再逆転し、最後は確実にパーで締めくくり僅差(1打差)ながら先頭でゴールを駆け抜けた。

 3年前、世界ランク2位に浮上しタイガー超え間近と騒がれながら、その後予想外のスランプに陥って世界ランクトップ50圏外に去り「ゴルフに対する情熱がまだ残っているのかどうかわからない」とまで悩んだガルシアだが、この2週連続優勝で同ランクトップ20以内に浮上することが確実に。さらに次週上海で行われるWGC-HSBCチャンピオンズ(現地時間11月3?6日/中国、シャーシャン・インターナショナルGC)への出場権も滑り込みでもぎ取った。

「先週といい今週といい忘れられない2週間になった。何度も優勝争いしながら勝てなかった(2位が3回)バルデラマで、これまでの経験を活かすことが出来た。自分を信じて良かった」と表舞台に生還したガルシア。デビューの頃からライバルと称されたガルシアが一足先に復活したことで、タイガー・ウッズ(米)も大いに刺激を受けたに違いない。「ゴルフは難しい。この3年それを痛感した」というガルシアのセリフが印象的だった。

 その他、予選ラウンドをトップで通過したリッチー・ラムゼイ(スコットランド)が通算4アンダー単独3位、シェーン・ロウリー(アイルランド)が通算3アンダー単独4位に食い込んでいる。

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