日本オープンで通算25勝目を飾り、永久シード選手となった片山晋呉が、後継者候補である石川遼と一緒にプレーする。

　23日開幕の袖ヶ浦CC袖ヶ浦C（千葉）で開催される国内ツアー、ブリヂストンオープンゴルフトーナメントの予選ラウンドは片山、石川と近藤智弘の組み合わせ。前週片山との優勝争いでそのすごさを改めて見せ付けられた石川だが、今週も狭いコースをドライバーで攻めまくる自分のゴルフを貫くつもりだ。

　これにお墨付きをくれたのが、御大尾崎将司だ。賞金王に12回輝き、AONの一角を担って一時代を築いた男が練習ラウンドに石川を誘い、バンカーの効いた15番でもドライバーを使う石川を絶賛。「いいねぇ」と笑顔を見せてくれたのだ。これには石川の自信も倍増。気分よく、プロとしてのツアー初優勝に挑む。

　一方、長年戦ってきた米ツアーの来季出場権が確定しないまま帰国し、今後が注目されていた丸山茂樹が、今季は国内に専念することを宣言。現在米ツアー賞金ランク202位で、来季の同ツアーフル参戦をあきらめた形となったがツアー優勝者としてメンバーの資格は保持できる。日本ツアーで自信を取り戻しながら、主催者推薦などで米国にも出続けるスタイルをとることを決めた。早く日本で結果を出して再び米国フル参戦へ。そんな気持ちで貪欲に戦う。