国内男子ツアーのブリヂストンオープンは22日、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コースを舞台に開幕。前週の日本オープンで公式戦Vを逃した石川遼は第1ラウンド、9番でイーブルを奪うなど1アンダー71にスコアをまとめ、ディフェンディング・チャンピオンの矢野東、選手会長の宮本勝昌、谷原秀人、尾崎健夫らと同じ32位タイにつけた。

　1イーグル、5バーディ、1ボギーの快調なゴルフで単独トップ（6アンダー66）に立ったのは、25歳の伏兵・額賀辰徳。1打差の2位タイに賞金王争いで石川とデッドヒートを繰り広げる池田勇太、今季2勝の藤田寛之ら。前週、逆転でツアー初優勝を飾った小田龍一は2アンダー70で回り、片山晋呉、近藤共弘と同じ19位タイに続いている。

　10番からスタートした注目の石川はこの日、グリーン上で苦しむ我慢のゴルフ。立ち上がりからチャンスを決め切れず、1バーディ、2ボギーの1オーバーでハーフターンした。だが、後半は好調なショットでそれをカバーし、得意のパー5（2番）でバーディを奪う。さらに6番ボギーで迎えた最終ホール9番パー5では、セカンドショットをグリーンに乗せチャンスを作ると、そのままロングパットをねじ込み会心のイーグル奪取。最後に見せ場を作り、初日は32位タイとまずまずの発進を切った。

　日本オープンでは予選ラウンドで出遅れたものの、3日目にコースレコードの「65」を叩きだしてリーダーボードの最上段に立った石川。その爆発力には定評があるだけに、池田らとともに最後まで目が離せない激戦を繰り広げてくれるはずだ。