矢野東が、念願の米ツアーQT（クォリファイイング・トーナメント）挑戦を前に自信をつける1勝を、と意気込んでいる。

　5日開幕の国内ツアーThe Championship by LEXUS（茨城・大利根カントリークラブ）に出場後、矢野はセカンドステージから米ツアーのQTに挑む。ファイナルステージからの出場資格を持って臨んだ昨年は、国内ツアーの賞金王争いを演じていたためエントリーしていたが見送った。同時に「自分のやりたいようにやれる環境がまだ整っていない」という理由もあったが、結局タイトルも取れずに終わった。

　そして迎えた今季は、心機一転。国内での活躍はもちろんのこと、それがうまくいかずファーストステージからになっても、必ず挑戦することを決意。国内で未勝利と足踏み状態が続いているが、QT挑戦の前にどうしても1勝したい。

　先週のマイナビABC選手権では3位タイに終わったが、初日首位と優勝争いを演じるほど調子はまずまず。強かった昨年の気持ちを取り戻しつつあるだけに、優勝候補の筆頭に挙げられている。

　賞金王争いを繰り広げる池田勇太、石川遼、さらに同ランキング3位の片山晋呉ら5人がWGC-HSBCチャンピオンズ出場のため欠場。同4位の藤田寛之が、ツアーの顔として今季3勝目と、初の年間獲得賞金1億円突破を狙っている。