激しさを増す賞金王争いが直接対決でさらにヒートアップだ。

　6日から名門の大利根CC（茨城）を舞台に行われる国内男子ツアーの新規トーナメント、The Championship by LEXUSは第1ラウンドから片山晋呉 vs. 矢野東という賞金ランク1位と2位が同組で激突する。現在その差は約360万円だが、今大会の優勝賞金は4,000万円。勝てば逆転はもちろん、圧倒的有利に戦いを進められるとあってどちらも譲れない。

　日本オープン優勝で“定位置”をキープした実力者片山に対し、新鋭・矢野はANAオープン、ブリヂストンオープンの2勝を含め、ここ9試合連続トップ10入りと抜群の安定感を発揮している。今の自分に自信を持っている者同士の戦いだけに、見る者に息つく暇も与えないはずだ。

　また、前週のマイナビABCチャンピオンシップでプロとして初のツアー優勝を飾った17歳の石川遼も勢いでは負けていない。獲得賞金も7,213万166円で同ランク6位まで浮上。上位を脅かしそうな気配すら感じさせている。自信がすぐに形となって表れる若さを持つだけに侮れない存在だ。

　一方、当面の米ツアー撤退を決め、国内ツアーに全力投球している丸山茂樹にも、張り切る理由がある。今大会の冠であるLEXUSは、所属先トヨタ自動車の世界に誇る最高級車。近頃あまり良い成績を出せずに露出度が減っているとあって、スポンサーに恩返しをするためにも、ここは力の見せ所となるはずだ。