岩田、プレーオフに1打及ばず… 優勝はB.ワトソン
2014年11月9日(日)午後6:40
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世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-HSBCチャンピオンズは現地時間9日、中国のシャーシャン・インターナショナルGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。逆転Vが期待された岩田寛は、首位と1打差の通算10アンダー3位タイに終わり、惜しくもプレーオフ進出とはならなかった。優勝はサドンデス1ホール目でバーディに成功したバッバ・ワトソン(米)。
日本人初となるWGC制覇の夢はあと一歩のところで叶わなかった。首位と1打差の単独2位でスタートした岩田だったが、前半はノーバーディ、2ボギーと我慢の展開で優勝戦線から一歩後退。それでも11番からの4ホールで3つスコアを伸ばし、1打ビハインドで迎えた最終18番パー5で逆転を狙ったものの惜しくもパー。通算11アンダートップタイでホールアウトしたワトソン、ティム・クラーク(南ア)には届かなかった。
激闘の4日間を制したのはマスターズ2勝の“飛ばし屋”ワトソン。この日は2打差の3位タイから出ると前半だけで5つのバーディ(2ボギー)を奪うも、終盤の16番でボギー、17番では痛恨のダブルボギーを喫してしまう。しかし、最終18番でバンカーからの第3打を直接カップに沈め、起死回生のイーグル奪取に成功。勢いそのままにクラークとのプレーオフ1ホール目でバーディを奪って勝利を手繰り寄せた。
上位陣は岩田と同じ3位タイにリッキー・ファウラー(米)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)の2人が並び、通算8アンダーの6位タイにイアン・ポルター(英)、トービヨン・オルセン(デンマーク)、マーティン・カイマー(独)が入った。世界ランキングNo.2のアダム・スコット(豪)は通算5アンダー12位タイ、同No.3のセルヒオ・ガルシア(スペイン)は通算イーブンパーの28位タイでトーナメントを終えている。
一方、松山英樹は後半11番と14番でダブルボギーを叩き、この日は2バーディ、1ボギー、2ダブルボギーの3オーバー75とスコアを崩し、通算3オーバー41位タイに沈んだ。もう一人の日本勢、竹谷佳孝は3バーディ、7ボギーの4オーバー76と、4日間を通して1度もアンダーパーを記録することが出来ないまま、通算18オーバーで76選手中下から2番目の73位タイと散々な結果になってしまった。