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テレビでのルール違反発覚に対処する新規則とは?

2013年11月22日(金)午後0:23

 テレビに映る機会の多いプロたちだけが不利益を被らない新ルールが新年から適用される。ゴルフの総本山R&A(ロイヤル・アンド・エイシェント・ゴルフ・クラブ)とUSGA(米国ゴルフ協会)が今週になって、一部ルールを見直すことを発表した。

 これは、テレビ中継を中心に視聴者などからルール違反の指摘が相次ぎ、これにプレーヤー自身も気づいていないことからすでにスコアカードを提出しており、競技失格となるケースが増えたことから行われたものだ。

 これは、視覚媒体のテクノロジー進歩に伴うものだが、他のスポーツと違い18ホールのコースの広範囲で選手たちがプレーしているゴルフの特徴として、テレビなどで中継される選手は限られており、不公平感が出てしまったのもまた事実だ。

 そこで、ゴルフのルールを決定しているR&AとUSGAの規則委員会が論議を重ねた。まず2011年4月に、プレーヤーが現場で合理的に気付くことができなかった状況(後でビデオによる証拠を通じてのみ認識できる場合)に関しては、競技失格の罰を免除することの正当性を認める裁定33-7/4・5を導入。その後も検証を続けた結果、2014年1月1日からさらに新しい裁定を導入することを決めた。

 そのうちの1つである新裁定18/4では、球が元の位置を離れてほかの場所にとどまった(球が動いた)ことが、裸眼で認識することができない場合(ビデオなど高度な科学技術による証拠でしかわからない場合)、プレーヤーは規則18-2(アドレス後に球が動いた場合)による罰を受けないことを保証するとしている。

 R&AとUSGAは今回の新裁定追加だけにとどまらず、さらにこれらの事例について論議を重ねていく予定だという。

 優勝争いの渦中にあったり、注目される選手などテレビに映るプレーヤーだけが、スーパースローや解析度の高い画像でしか認識できないことでルール違反を問われる事例が相次いだことからおこった論議が、形となった今回のルール改正。プレーヤー自身が審判であるゴルフというスポーツにおいて、プレーヤー自身が認識できない事態を機械がみつけてしまうジレンマから何とか脱し、フェアに競技を続けるための模索はまだまだ続く。

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