メジャー王者 井戸木が挑むツアー2勝目
2013年8月30日(金)午前11:01
井戸木鴻樹の戦いが続いている。
今季の米チャンピオンズツアーも現地時間30日開幕のショー・チャリティ・クラシック(カナダ、キャニオンメドウズG&CC)を含めて残り8試合。シーズン最終戦のチャールズ・シュワブカップ選手権(10月31日?11月3日/カリフォルニア州、TPCハーディングパーク)はランキング上位陣しか出場できない。来季の出場権獲得は、通常のツアー競技には予選落ちがないこともあってレギュラーツアー以上にシビアなだけに、選手たちの間にはすでに緊張感が漂いつつある。
5月のシニアPGA選手権でメジャー制覇を達成した井戸木はすでに今季と来季の出場権を手にしている。だが、その後出場した5大会ではメジャーの舞台でこそまずまずの成績(全米シニアオープン23位タイ、全英シニアオープン単独13位)を残しているものの、通常のツアーではなかなか結果を残せていない。確かに井戸木の曲がらないショットは米ツアーで武器になるが、飛距離のなさが大きなハンディキャップになっているのもまた事実だ。そのことは井戸木自身も感じているようで、帰国の際に「コンディションの難しいメジャーの方がいい。いつもの試合はバーディ合戦になるから辛い」ともらしている。
だが、メジャー王者である以上、そんなことは言っていられない。前週のボーイング・クラシック単独2位のジョン・クック(米)、単独3位のフレッド・カプルス(米)、4位タイのトム・レーマン(米)ら好調な実力者たち相手に次なる勝利を目指す。