舞台を中国・上海に移した国内男子ツアーの賞金王争いだが、同ランキング首位を走る池田勇太と同2位の石川遼はまずまずのプレーで初日を終えた。

　獲得賞金が国内ツアーの賞金ランキングにも加算されるWGC-HSBCチャンピオンズは現地時間5日、同地のシャーシャン・インターナショナルGCを舞台に開幕。注目の石川は第1ラウンドを3バーディ、3ボギーのイーブンパー72で回り、前週欧州ツアーで優勝したイアン・ポルター、全米プロ王者のY・E・ヤン、ジェフ・オギルビー、丸山大輔らと並ぶ38位タイにつけた。

　10番スタートの石川はこの日、前半で1バーディ、2ボギーの1オーバーと出遅れたが、ハーフターン後はショットとパットがかみ合い始め、2番、7番でバーディを奪取。最終9番パー4でボギーを叩いたものの「まあまあのプレーで半分くらい（の順位につけられた）」とアグレッシブなプレースタイルを貫いてのこのポジションに表情は明るい。それでも「やっぱり日本と世界のレベルは違う」と痛感し、明日以降は気を引き締め直すことを誓っていた。

　一方、ライバルの池田は6バーディを奪いながら、ボギーを4つ、トリプルボギーも1つ叩いてしまい、1オーバー73で48位タイとやや出遅れた。右手首を痛め、先週の国内ツアーマイナビABCチャンピオンシップを欠場しているだけに不安を抱えてのプレーだが、こちらも攻めのゴルフで追い上げを狙っている。

　その他、4バーディ、2ボギーの2アンダー70にスコアをまとめた小田孔明が、アーニー・エルス（南ア）、リー・ウェストウッド（英）らと並ぶ21位タイで日本勢最高位。賞金ランキング3位につける片山晋呉は、3オーバー75で出場78人中69位タイと低迷している。