マスターズと全英オープン王者のマーク・オメーラ（米）が、米チャンピオンズツアー初優勝にピタリと照準を合わせた。

　同ツアーのキャップ・カナ選手権は現地時間28日、ドミニカ共和国のプンタ・エスパーダGCを舞台に第2ラウンドを行った。この日コースレコードタイの7アンダー65で回ったオメーラが通算8アンダーまでスコアを伸ばし、エドアルド・ロメロ（アルゼンチン）、キース・ファーガス（米）とともに首位を分け合った。2打差の4位タイには、ジョーイ・シンドラー（米）、マーク・マクナルティ（アイルランド）ら5人がつけている。

　1998年にメジャー2勝を飾ったオメーラだが、最後の勝利は2004年の欧州ツアー、ドバイ・デザート・クラシック。チャンピオンズツアーでは、未だに勝利がない。今季の東芝クラシックでも優勝争いに加わったものの、ロメロに1打差で敗れている。それだけに第2ラウンドのゴルフを振り返り「すべてがかみ合ってすごくうれしい」と笑顔をのぞかせた。およそ5年ぶりの美酒に酔うためには、因縁のロメロ撃破が必要だ。

　一方、初日トップのデビッド・イーガー（米）は3オーバー75と崩れ、通算2アンダー21位タイへ後退。注目のグレッグ・ノーマン（豪）は通算1オーバー43位タイ、初日8位タイと久々に好発進を切っていた尾崎直道も1つしかスコアを伸ばせず、通算3アンダー15位タイに順位を落とした。