国内男子
大荒れの大会は諸藤が初V 石川は5位タイに終わる
2011年9月4日(日)午後5:00
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大型台風12号の影響で大幅に進行が遅れ、36ホールに短縮されることが決定した国内男子ツアー、フジサンケイクラシック(山梨県、富士桜カントリー倶楽部)。大会3日目に第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技(前倒しスタート)を行い、大会4日目の4日に出場全選手が36ホールの競技を終了した結果、前日に2つのイーグルを奪って単独首位に立っていた諸藤将次が、嬉しいツアー初優勝を飾っている。
「まだ実感がない。これでやっとスタート地点に立てた感じで、もっと上を目指して頑張りたい」とホールアウト後に喜びを語った諸藤。同世代には今大会を欠場した池田勇太がおり、学生時代には東西の雄として覇を競った実力の持ち主でもある。ライバルの池田がプロ転向後に一気にスターダムに登り詰めた一方で日陰を歩き続けた諸藤だったが、ようやく本領発揮。持ち前の飛距離を武器に悪天候の大会を見事に制した。
わずか2打差単独2位には星野英正がつけ、ディフェンディング・チャンピオンの石川遼が3連覇を果たすべく、4打差5位タイからの逆転を狙った第2(最終)ラウンド。諸藤にとっては「途中、慌ててしまった」と語るほどの重圧を受けたラウンドとなった。その言葉は、アウトスタートの6番までに3バーディを奪いながらも、そこから13番までに3ボギーを叩いてしまった中盤に象徴される。しかし終盤、迷いを断ち切ったかのような豪快なドライバーショットで快音を響かせると、14番、17番でバーディを重ねてスコアを伸ばし、2アンダー69をマークして通算6アンダーでホールアウト。後続に3打差をつけて逃げ切った。
注目の石川は荒天に抗うことが出来ず、期待されたチャージを見せることが出来なかった。1番バーディスタートの後、3番でもバーディを奪って勢いに乗るかと思われた5番でダブルボギー。直後の6番でバーディを奪い返すも、その後は14番でティーショットを花道左のラフに入れてしまい、クラブをコースに叩きつけんばかりに怒りをあらわにする場面も見られるなど、フラストレーションのたまるゴルフが続いた。1アンダー70の通算1アンダー5位タイでラウンドを終えると、「やりきった感じではない。悔いが残るショット、パットがあった」と悔しさを語った。それでも「3連覇出来るとしたらこのコースしかない。またゼロから頑張ります」と振り出しからの再出発を胸に刻んだ。
昨年プレーオフの末、石川に敗れた薗田峻輔が、最終日暫定42位タイからスタートすると猛チャージを見せた。インスタートの前半で4連続バーディを奪うと4番までに5つスコアを伸ばす。5番ではボギー、6番でバーディを奪って5アンダー66でホールアウトした薗田は、石川と並ぶ通算1アンダー5位タイでフィニッシュ。また、第1ラウンドで6オーバー77の78位タイと大きく出遅れた藤田寛之も第2ラウンドで大きく順位を上げた。7バーディ(2ボギー)を奪う猛攻で5アンダー66をマーク。順位も11位タイまで浮上しトッププレーヤーとしての面目を保っている。
その他上位陣は、マーダン・ママット(シンガポール)が通算3アンダーで単独2位に入り、キラデク・アフィバーンラト(タイ)、小田孔明が通算2アンダーの3位タイで大会を終えた。
なお、今大会は36ホールに短縮されたため、賞金加算額は50%に減額される。
「まだ実感がない。これでやっとスタート地点に立てた感じで、もっと上を目指して頑張りたい」とホールアウト後に喜びを語った諸藤。同世代には今大会を欠場した池田勇太がおり、学生時代には東西の雄として覇を競った実力の持ち主でもある。ライバルの池田がプロ転向後に一気にスターダムに登り詰めた一方で日陰を歩き続けた諸藤だったが、ようやく本領発揮。持ち前の飛距離を武器に悪天候の大会を見事に制した。
わずか2打差単独2位には星野英正がつけ、ディフェンディング・チャンピオンの石川遼が3連覇を果たすべく、4打差5位タイからの逆転を狙った第2(最終)ラウンド。諸藤にとっては「途中、慌ててしまった」と語るほどの重圧を受けたラウンドとなった。その言葉は、アウトスタートの6番までに3バーディを奪いながらも、そこから13番までに3ボギーを叩いてしまった中盤に象徴される。しかし終盤、迷いを断ち切ったかのような豪快なドライバーショットで快音を響かせると、14番、17番でバーディを重ねてスコアを伸ばし、2アンダー69をマークして通算6アンダーでホールアウト。後続に3打差をつけて逃げ切った。
注目の石川は荒天に抗うことが出来ず、期待されたチャージを見せることが出来なかった。1番バーディスタートの後、3番でもバーディを奪って勢いに乗るかと思われた5番でダブルボギー。直後の6番でバーディを奪い返すも、その後は14番でティーショットを花道左のラフに入れてしまい、クラブをコースに叩きつけんばかりに怒りをあらわにする場面も見られるなど、フラストレーションのたまるゴルフが続いた。1アンダー70の通算1アンダー5位タイでラウンドを終えると、「やりきった感じではない。悔いが残るショット、パットがあった」と悔しさを語った。それでも「3連覇出来るとしたらこのコースしかない。またゼロから頑張ります」と振り出しからの再出発を胸に刻んだ。
昨年プレーオフの末、石川に敗れた薗田峻輔が、最終日暫定42位タイからスタートすると猛チャージを見せた。インスタートの前半で4連続バーディを奪うと4番までに5つスコアを伸ばす。5番ではボギー、6番でバーディを奪って5アンダー66でホールアウトした薗田は、石川と並ぶ通算1アンダー5位タイでフィニッシュ。また、第1ラウンドで6オーバー77の78位タイと大きく出遅れた藤田寛之も第2ラウンドで大きく順位を上げた。7バーディ(2ボギー)を奪う猛攻で5アンダー66をマーク。順位も11位タイまで浮上しトッププレーヤーとしての面目を保っている。
その他上位陣は、マーダン・ママット(シンガポール)が通算3アンダーで単独2位に入り、キラデク・アフィバーンラト(タイ)、小田孔明が通算2アンダーの3位タイで大会を終えた。
なお、今大会は36ホールに短縮されたため、賞金加算額は50%に減額される。