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国内男子

39歳河井が涙の初V! ベ・サンムンとのデッドヒートを制す

2011年5月15日(日)午後5:03

 国内男子ツアー、今季最初の公式戦となる日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯は15日、小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫)を舞台に最終ラウンドの競技を終了。首位タイからスタートした河井博大とベ・サンムン(韓)が繰り広げたデッドヒートの末、河井がベ・サンムンを振り切り通算9アンダーで優勝。下部ツアー回りも経験したプロ16年目の39歳が、ツアー初制覇をメジャーで決めた。

 メジャーセッティングの難コースに加え、初日は雨、2日目3日目は強風とコンディションでも困難を極めた今大会。河井は第1ラウンドでイーブンパー71の37位タイと出遅れていた。それでも16年間苦しみ積み重ねた経験を信じた。第2ラウンドで4アンダー67を叩きだし一気にリーダーボード最上段へ駆け上がると、第3ラウンドでも2アンダー69にスコアをまとめ首位タイキープ。そして悲願の懸かった最終日へ。

 迎えた最終日、天気は晴れ。河井は6番、7番で連続バーディを奪いノーボギーで前半を終えるが、やはり初優勝は容易ではない。2008年、09年の韓国ツアー賞金王のべ・サンムンは2番でボギーを叩くも、6番、7番、8番の3連続バーディで、韓国トッププロの意地を見せる。前半はともに2アンダーで並走し、勝負はサンデーバックナインの結果に委ねられた。

 後半、河井は13番でバーディを奪い一歩リード。しかし初優勝の重圧からか、直後の14番はボギー。それでも大会期間中多くのプレーヤーを苦しめてきた同コース最難関の15番をパーで凌ぐと、17番パー3の第2打、グリーン外からの約7メートルのパットをねじ込みバーディ奪取。ここでパーどまりのベ・サンムンを一歩リードして迎えた最終18番、手に汗握る一騎打ちを繰り広げてきたベ・サンムンが風を気にしすぎたのか第2打でグリーンを大きく外しボギーでフィニッシュ。パーでまとめた河井が凱歌をあげた。

 優勝を決めた河井は「長かったです。(ゴルフを)やめないで良かった……」と声をつまらせ語った。苦節16年、雌伏に富んだ長い道のりを乗り越えてたどり着いた美酒はいかなる味わいか。今大会抜群の安定感を見せた河井の、今後の活躍もまだまだ見ることができそうだ。

 ホストプロで2009年大会王者の池田勇太は、3日間を終えた時点で通算1アンダーの5位タイにつけていたが、最終日はスコアを伸ばせず通算1アンダーの5位タイ。そして、4回目の挑戦にしてようやく日本プロの予選突破を果たした石川遼は、通算2オーバー12位タイで大会を終えた。石川は一昨年の賞金王だけに、メジャー大会とはいえ予選突破は最低限のノルマ。今後の奮起に期待したい。

 その他では、2日目に首位タイに並ぶも3日目に後退した松村道央が、最終日で踏ん張り通算4アンダー。金庚泰(韓)と並んで3位タイでホールアウトした。藤田寛之は7番でイーグルを奪うなど3つスコアを伸ばして通算イーブンパー。前日の26位タイから7位タイまで順位を上げている。

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