タイガー時代の終焉とマキロイ時代の幕開け…?
2011年12月24日(土)午前11:45
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世代交代が叫ばれて久しいゴルフ界だが、今年ほどその兆候が顕著になったシーズンはないだろう。特に男子の世界では終盤になってタイガー・ウッズ(米)が復活の狼煙を挙げたものの、欧米の評論家たちはこぞって“ローリー・マキロイ時代の到来”と書き立てている。
北アイルランド出身のマキロイがタイガーの後継者に指名されたのは、今年6月コングレッショナルCCで行われた全米オープンで後続に8打差をつけ圧勝を飾ったことに起因している。まだ22歳のマキロイは同メジャー大会で史上2番目の年少チャンピオンに輝いた。
わずか2か月前、4打のリードを最終日『80』を叩いてふいにし、惜敗を喫したマスターズの雪辱を次のメジャー大会で果たすところが大物たる所以。
「彼はゴルフ界に新風を吹き込んでくれた。次なるスーパ?スターを渇望していた我々にとって、彼がそのNo.1候補であることは間違いない」と言うのは自身も2010年に全米オープンを制している同郷のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)。
その言葉を裏付けるように、欧米の選手たちは「マキロイほどゴルフの才能に溢れている若者はいない」と口を揃える。何よりも同僚選手たちを魅了するのはマキロイのその流れるようでいて力強いスイング。
「技術的に完璧なのに、無理して作った部分は全くなくすべてがナチュラル」というのがマキロイを支持する人々の意見だ。
マキロイ自身は「強いタイガーと対決したい」と元No.1プレーヤーにラブコールを送り続けており、来季タイガーが完全復活を果たしたあかつきには、2人がメジャーの舞台で一進一退の激闘を見せてくれる可能性もある。
来るべき2012年は石川遼やジェイソン・デイ(豪)、ダニー・リー(ニュージーランド)やノ・スンヨル(韓)ら、マキロイ世代の活躍がゴルフ界を大いに盛り上げてくれるに違いない。