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国内男子

遼が7位タイ好発進! 単独首位に『63』の津曲

2010年8月26日(木)午後6:51

 国内男子ツアーのVanaH杯KBCオーガスタは26日、福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部を舞台に第1ラウンドの競技を終了。4週間ぶりの国内参戦で注目を集めた石川遼が6バーディ、1ボギーの5アンダー67をマークし、7位タイの好発進を切った。単独首位にはノーボギーの9アンダー63で回った飛ばし屋の津曲泰弦、2打差の2位に松村道央が続いている。

 先週末は静岡へ家族旅行、温泉にもつかるなど一時の“夏休み”で心も身体もリフレッシュして臨んだ石川は、この日午前8時過ぎに10番パー4からスタート。するといきなりティーショットを左に曲げ、ラフからの2打目もグリーンに乗らずボギー先行となってしまう。しかし全く焦ることなく、12番ショートホールで約3メートルのバーディパットを決めてイーブン。直後の13番も長めのパットを沈め連続バーディを奪うと、前半最後の18番でもスコアを伸ばし2アンダーでハーフターン。後半に入りショット、パットともに安定したゴルフでさらに3つのバーディを重ね、首位と4打差の好位置で第1ラウンドのプレーを終えた。

 今季の石川は全米オープン(33位タイ)と全英オープン(27位タイ)の海外メジャー2大会で日本勢最高位をマークしたものの、国内の戦いでは優勝した中日クラウンズを除き出場8試合でトップ10入りは一度もない。昨年、史上最年少の18歳で制した賞金王争いでも、現在のところ賞金ランク首位の藤田寛之とは2,000万円近く離され7位に甘んじている。今大会を含め残すところ13戦となった2010年の国内男子ツアー。10代での2年連続賞金王という快挙へ近づくためにも、何とか結果を出したいところだ。

 ちなみに、昨年のVanaH杯KBCオーガスタでは石川、池田勇太、今野康晴の3人が最終日最終ホールまで壮絶なデッドヒートを繰り広げ、通算21アンダーで並んだ池田と今野がプレーオフへ。その後サドンデス2ホール目でバーディを奪った池田が優勝する一方、プレーオフまで進めず涙をのんだ石川も通算20アンダーでの単独3位と、上位3人はいずれも“爆発的”なスコアでのフィニッシュとなった。

 そして今年の第1ラウンド、ディフェンディング・チャンピオンの池田こそ1オーバー73で101位タイと出遅れるも、昨年プレーオフで敗れた今野は5バーディの5アンダー67で石川と同じ7位タイ。さらに単独首位スタートの津曲は驚異の9バーディで『63』、2位につける松村も8バーディ(1ボギー)を奪って7アンダー65の好スコアをマークした。初日から激しいバーディ合戦となっている今大会、残り3日間で上位陣のスコアは一体どこまで伸びるのか…? 最後まで勝負の行方から目が離せない。

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