タイガー4差単独5位発進 故マンデラ氏に捧げる勝利を誓う!
2013年12月6日(金)午前10:43
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タイガー・ウッズ(米)が自らがホストを務める大会の大切な節目を勝利で飾ろうと戦っている。
タイガーがホストを務めるチャリティイベントのノースウェスタン・ミューチュアル・ワールド・チャレンジは現地時間5日、カリフォルニア州のシャーウッドCCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。タイガーは5アンダー67をマークして単独首位に立ったザック・ジョンソン(米)に4打差の単独5位とまずまずのスタートを切った。
実はタイガーには今年どうしても勝ちたい理由がある。カリフォルニア州出身のタイガーは今大会を始めてから15回目の開催となる今年までずっとシャーウッドCCを舞台にトッププレーヤーたちを集めてビッグプライズの大会を行ってきた。だが、近年タイガーが不調だったことや経済状況などもあり、今年はスポンサー探しに苦戦。大会が迫ってからようやくノースウェスタン・ミューチュアルのスポンサードが決まったがこれも1年契約だ。そんな事情もあって来年はタイガーが現在住んでいるフロリダ州に舞台を移すことが決定。かつて住んでいた同州アイルワースでの開催とタビストックグループがサポートしてくれることが内定している。
生まれ育ったカリフォルニアへの思い入れがあるタイガーは「(最終日には)すごく感情的になるだろう。晴れていればもちろん、たとえ雨が降っても、シャーウッドの理事やボランティアたちはいつも大会をサポートしてくれた。このイベントを特別なものにしてくれたんだ。ずっと同じコースで長い間出来る大会は少ないけど、それにしても……」と珍しくしみじみと語った。だからこそ自らの勝利で関係者たちに恩返しをしたいと思っており、残り3日間での巻き返しにかけている。
またこの日、アパルトヘイト(人種差別)撤廃に尽力し、ノーベル平和賞も受賞した南アフリカ元大統領のネルソン・マンデラ氏が死去。アフリカ系アメリカ人の父を持ち人種差別とも戦ってきたタイガーはこれに深い追悼の意を表した。「98年に父と一緒に自宅にお招きいただいた。人生で最も影響を受けた時間だった」と振り返り、偉大な先達に捧げるためにも勝利を誓っている。
上位陣は、ジョンソンと1打差の単独2位にマット・クーチャー(米)、2アンダー70の3位タイにブッバ・ワトソン(米)、ハンター・メイハン(米)の2人が続いている。前週のオーストラリアン・オープンで今年初のタイトルを獲得したローリー・マキロイ(北アイルランド)は1オーバー73の8位タイ。一方、大会初出場でルーキーのジョーダン・スピース(米)は5オーバー77を叩いて最下位の18位と大きく出遅れた。