松山英樹がプロ転向会見で大いなる野望を語った。

　2日、在学中の東北福祉大で会見を行い、正式にプロになることを宣言した松山は目標について尋ねられると「（海外）メジャーで勝ちたいです。マスターズだけではなく4大会全部を勝ちたい」と言い切った。

　ゴルファーの夢、メジャー制覇。日本人でこれを成し遂げたものは一人もいない。それでもプロになった瞬間、松山が目標として掲げたのはメジャー制覇。それも4大メジャーすべてを獲って“グランドスラマー”になるという大きな野望だった。

　2011年に初出場したマスターズではローアマを獲得して日本人として初めてその表彰式に出る栄誉に預かった松山。それだけにメジャーで勝つことの大きさを目の前で感じており、絵に描いた餅ではなく現実としてメジャー制覇を考えている。アジアアマチュア選手権連覇で昨季もオーガスタの舞台に立ったが、今季は3連覇を逃し出場権獲得には至らなかった。それでも予選会から全英オープン出場を決めており、今後が楽しみだ。

　期待される松山のプロ初戦は国内開幕戦の東建ホームメイトカップ（18?21日／三重県、東建多度カントリークラブ・名古屋）。プロ転向と同時にPGA特別制度により会員の資格を得たことで、5月の日本プロゴルフ選手権大会　日清カップヌードル杯（5月16?19日／千葉県、総武カントリークラブ　総武コース）出場も可能となった。

　まずはプロとして国内を制して念願のメジャー制覇へ。松山の新しい歩みが今、始まる。